どう選ぶ？スーツの裾口

オーダースーツＳＡＤＡ銀座店のブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

オーダーに限らず、既製品スーツ屋さんでも店員さんに必ず聞かれる、

「裾はシングル・ダブルいかがしますか？」

そもそも、違いがよくわからなかったり、

「なんとな～く、シングルが無難かなあ・・・・」とシングルを選ぶ方が比較的多いのではないでしょうか？

それも間違いではないですが、裾の仕上がりで印象やシルエットも変わるのでせっかくなら毎回こだわるのも楽しみだと思います。

そこで、今回はスーツの裾のお話しです。

裾の種類はなにがあるの？

スーツの裾には大きく分けて2種類あります。

1つがシングル（下のパンツ）もう一つがダブル（上のズボン）です。

シングルが折り返しの無いプレーンな仕様ですが、ダブルの方は折り返されてるのがおわかりいただけますでしょうか？

そもそも、なぜ折り返したのか？よく考えたら気になりません？

諸説ありますが有名なのは、

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とあるお洒落な英国紳士がパーティに招かれました。

あいにくその日は雨でした。

裾を少しでも濡らしたくない紳士は一時的に裾をまくり濡れないようにして会場へ向かいました。

しかし、到着して裾を戻すのを忘れてそのままパーティへ参加したところ、

「これは、英国の新しいオシャレに違いない！」と噂になり広まった。

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この話は知ってる方も多いかもしれませんね。なんともお間抜けな説です。（笑）

他には、ボート遊びをする時に汚さないようにしたり動きやすくするためという説もあります。

ここで覚えていただきたいのが、ダブルはカジュアルや外しが由来であるという事。

そのことから、

ダブルはカジュアル感が強くなる印象となります。

ダブルのいいところは？

折り返しがある分裾に重みが出来て、裾がストンと落ちる事でシルエットが綺麗に見えます。

また、個人的には折り返しがアクセントになる事でさりげない遊び心を出せるのもいい点だと感じます。

ダブルがおススメな時

カジュアル感を活かしチェック柄や大きいストライプ、ブラウンやカーキ系・明るい色のスーツを選んだ時にはダブルにしてみてはいかがでしょうか？

また、ジャケット単体に合わせるスラックスもカジュアル感を出せるダブルの方が相性が良さそうですね。

他には、クールビズ時期の単体スラックスもダブルおススメです。

シャツ+スラックスのシンプルな装いの中でのワンポイントとなりお洒落感が出ます。

ダブルの注意点ですが、裾の折り返しにゴミが溜まりやすいです。

私はたまに小石が入り込んでる時があります。(笑)

ダブルの裾は下の画像のように基本的にはスナップで留まってるので、外してブラッシングをしてあげてください。

糸で留める方法もあり、その方がふくらみが無く綺麗なんですが、

どうしてもお手入れのしやすさから、

このスナップ留を個人的に強くオススメしてます。

一方こちらは、シングル。

こちらが裾の本来の形と言えますね。

正式な礼服のモーニングコートや燕尾服・タキシードもこのシングルです。

ですので、礼服（略礼服含む）や結婚式用のスーツはシングルがマナーです。

他には面接などフォーマル感を求められるシーンではシングルがおススメです。

シングルの良いところは？

ダブルとは違いプレーンな裾のためスッキリとしたシルエットに見えます。

また、クッションを気持ち多めにとったときに裾の自然な落ち方やたるみ具合はシングルの方が綺麗です。

シングルがおススメな時

既に上で書いてあるように、フォーマル感を出したいときはシングルがおススメです。

濃紺やチャコールグレーの無地もカッチリとした雰囲気ですので、フォーマル感の強いシングルの方が相性がいいです。

他には、黒系の色やダークカラーのシャドーストライプもシングルがおススメです。

スッキリと洗礼された雰囲気には、ダブルのカジュアル感よりもシングルのシンプルさの方が自然な感じで合います。

いかがでしょう？

シングルとダブル、それぞれいいところがあります。

いつも迷ったりなんとなくで決めてた裾口選びのお役に立てれば幸いです。

個人的な感想な部分もあるので、あまり難しく捉えず楽しんで選んでください。

【 店 舗 情 報 】

オーダースーツSADAPlus銀座店

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