通年着られる生地の選び方②
この記事の内容は、
2022年9月10日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(799日)
2022年9月10日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(799日)
皆さんこんにちは
池袋店の寺原です。
今日は、昨日の続きを投稿しようと思います
2.生地の織り方
生地の織り方は、大きく分けると綾織と平織の2種類あります。(朱子織というのもありますがそれは次の機会に、、、)
平織とは、経糸と緯糸(縦と横)を交互に交差させて作られたものです。単純な織り方ですね
糸の交差する点(組織点)が多いので、やや硬くハリがあり耐久性の高い生地に仕上がることが特徴の1つです。
摩擦に強く丈夫ではあるものの、糸の交差回数が多いので、隣の糸から離れようとする力が働くため、隙間の多い薄地になります。
その為、スーツでは春夏の生地で見受けられます。
また、経糸と緯糸が生地の裏表に均等にあらわれるので、生地の裏表が分かりにくいですねー
←これが平織り
綾織りは、経糸と緯糸を2本ずつ抜かすなどして交差させて作られたものです。
「斜文織り(しゃもんおり)」とも呼ばれており、生地の表面に「/」のように斜めの畝(うね)が見えるのが特徴です
この斜線のような畝を、「綾目(斜文線)」と呼びます。
平織りに比べ経糸が長く表面にあらわれる(糸を浮かせる部分が多い)ので、耐久性はやや劣るものの、
しなやかで光沢を帯びた生地に仕上がるのです。
そして、通常の綾織りは、綾目が右上がりで「右綾」「正斜文」といい、左上がりは「左綾」「逆斜文」といいます。
糸と糸との密度を高めて織る事ができ、地厚かつストレッチ性に優れ、シワになりにくい生地を作るのに適しています。
こちらは、秋冬のスーツ生地で使われる事が多いです。
←綾織り
それではこの辺で失礼いたします!😊