

秋冬と春夏の生地の違いについて①【秋冬生地販売期間が佳境に近づいてます!!】
2022年12月12日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(803日)
秋冬生地スーツのお作りは済んでおりますか?
オーダースーツSADAでは毎年2回秋冬生地と春夏生地の入れ替えを行っております!
2月に秋冬→春夏
8月に春夏→秋冬
※あくまで目安になります
上記の期間に入れ替えをしております!!
気づけば2022年も終わりが近づいております!
という事はあっという間に生地入れ替えの2月が来ます!🤗
まだ秋冬生地でスーツを作りたい!!と言う方は早めにご来店ください!
ではでは本題に入りましょう!
秋冬生地と春夏生地って何が違うの?と言うお話です!
よく耳にすると思いますが「春夏物」「秋冬物」って何が違うの???
と言う疑問をお持ちの方も居ると思います!
コートやダウンなどアウターは真夏には着ないですよね
でもスラックスやジャケットにも季節に応じて違いはもちろんあります!!
中でも生地の違いが大きいので今回は「春夏生地」「秋冬生地」の違いを見ていきましょう!
- 目次
- 生地の違い
- 意外と重要な生地以外の違いも軽く紹介!!
- 生地の違い
大きな違い「織り方の違い」

実は生地の織り方の違いで風通しや保温性が変わったりします!
大きく分けて2つの織り方があり、それぞれの織り方の特徴が「春夏向き」なのか「秋冬向き」なのかと言うお話になります!😊
・平織(ひらおり)

上記のように経糸(たていと)、緯糸(よこいと)が交互に交差しているのが特徴です!
摩擦に強く、経糸緯糸の隙間が生まれ風通しが良く春夏生地に向いています!
糸は接点が多いと隣り合う糸が離れようと働きます!その影響もあり接点の多い平織は隙間が生まれ風通しが良くなります!👍
また、厚さも薄く織れるのも特徴の一つです!
総じて春夏生地向きな織り方です!
同じ平織りの中でも経糸、緯糸の本数や糸の「撚り」によって風合いが変わってきます!
解説!「撚り」とは何か

「撚る」と言う言葉を国語辞典で調べてみました!
1 糸など、何本かをねじり合わせて1本にする
2 ねじる。ねじるように曲げる。また、ねじって螺旋状にする
と出てきました!!(小学館・デジタル大辞泉から参照)
国語辞典ってすごいですね!!私が説明したい事を代弁してくれました!(笑)
上の画像のように2本以上の糸をねじって合わせる行為を撚ると言います!
つまり我々テーラーが言う「撚り」とは
糸のねじった回数・強さ等を表しています!
また強くギュッと撚った糸は「強撚糸(きょうねんし)」と言います!!
強撚糸を使ったスーツ生地はシャリ感があり、風通しも良いです!
更に夏特化!!という生地になります!!😎
・綾織

糸が交互にではなく、上記の画像のように2個飛ばし等に織られている生地になります!
一見しても何が何だか分かりづらいと思います! ポイントは斜めに見る!です
この画像をご覧ください!

このように、接点が斜めになっているのが特徴です!!
出来上がりの生地をよく見ると斜めに見えるのが特徴です!
また、生地に厚みが出るのも特徴になります!
平織と違い接点が少ないと糸同士が接近しようと働きます!
その結果密度の高く保温性に優れた生地が仕上がります!
総じて秋冬生地と呼ばれる織り方です😎
また、画像は1本の線で糸を表していますが
実際は「経糸2本、緯糸1本」「経糸3本、緯糸2本」など糸の本数
「経糸は2つ飛ばし緯糸は1つ飛ばし」など接点をずらしたり
バラエティーに富んだ織り方が出来るのも綾織の特徴です!
【豆知識】オールシーズン生地は??

「2つ飛ばし、1飛ばし」の組み合わせは「平織」と「綾織」の中間にあたり
いわゆるオールシーズンの生地はこのような織り方の物がほとんどです
(勿論例外はあります!)
【番外編】季節による裏地の違い!

これは有名な話ですが「背抜き」「総裏」とスーツの裏地にも違いがあります!
「背抜き」
背中の裏地を抜く事で単純に風通しが良くなる!
と言う物です!!
「夏は背抜き!」と言う方が日本には多いですが、海外では基本総裏だそうです(笑)
と言うのも四季があるのは日本の風土ですから私は夏背抜き派は何も問題ないと思います!
ただ、私は基本総裏で仕立てています!理由は背抜きのデメリットがあるからです!!!
ズバリ……シワになりやすく耐久性が劣る
と言う点です!
この観点から私は基本的に総裏でスーツを仕立てます(笑)
「総裏」
単純に全部つけるタイプです!
何がメリットと言うより、本来はこれがスーツの形です(笑)
裏地の材質をこだわれば夏場でも風通しが良く着れます!!
まぁ、最近はクールビズが当たり前になっている企業さんも多いので
特段理由がなければ総裏で良いと思います!!😁
最後に
ご一読くださりありがとうございました。
今回のブログのタイトルを見てお気づきの方も多いかと思いますが
お伝えしたい事はまだあるので今回はパート1でした!
次回は違った観点で季節による生地の違いを説明していきます!!
お楽しみください!!
是非、オーダースーツSADA池袋店へご来店ください!
ご予約いつでもお待ちしております!

https://www.ordersuit.info/store/reserve/index.php?company_id=45057
オーダースーツSADA 公式HP
オーダースーツSADA 公式Line QRコード

https://line.me/R/ti/p/@aad6865d?from=page
オーダースーツSADA 公式Youtube「オーダースーツでやってみたチャンネル」
(オーダースーツSADA 佐田社長が様々な事にオーダースーツで挑戦中!)

https://www.youtube.com/channel/UCksk4WoXgaMCl_R4vfoTWHA
↑画像かURLをクリック
オーダースーツSADA公式Instagram
