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スーツの名称を知りましょう!!~ジャケット編~

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最終更新日
この記事の内容は、
2023年7月10日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(496日)

こんにちは!オーダースーツSADA池袋店の寺原です!🥰

今回はスーツの名称について一緒に学んでいきましょう!

名称を覚える事でオーダースーツを利用する際に「何のことを言っているのか分からない……だけど聞けない!!」という事もなくなりますので是非頭に入れてオーダーしてみましょう!!

勿論、オーダーの際に我々はこの道のプロですから知っていて当然ですが、一般の方は知らなくて当たり前です!!

恥ずかしい事は何もないのでオーダーの際に分からない事があれば聞いてください!

(要らない豆知識までお教えする可能性が大いにございますのでそこはご覚悟ください……😅)

本記事は、こう言った方向けに書いております!

  • スーツの名称を細部まで知りたい!!
  • オーダーの際に話したい事があるのに名称が分からない!
  • スーツだけでなく靴やYシャツの名称も教えて欲しい!
  • 名前は知っているがどこの名称か有耶無耶で知りたい!

「ジャケット」「スラックス」「ベストとスタイル」「Yシャツと革靴」で全4回に分けてブログを上げる予定です!

是非ご一読ください!


ジャケットの名称について

カラー(上襟)

首回りを包む部分の事で、お持ちのジャケットを見ていただくと鎖骨あたりに縫い目があると思います!

その縫い目から上がカラーと言います!

良いスーツは首回りが密着し首にフィットすると言われ、縫製の良し悪しもここで分かりますよ……😁

次のラペルとゴージラインの説明をした後に分かりやすく画像でまとめますので文章で分かりづらい方はご参考下さい!!

ラペル(下襟)

先ほど説明したカラーの下部分がラペルになります!

ジャケットを着た際の鎖骨あたりにある縫い目から下の襟です!

ラペルから前ボタンに掛けて立体的で綺麗なカーブを描きハリのあるスーツは良いスーツと言われています!!

逆に経年劣化によるヨレが目立つと少し見っともないので買い替えをオススメします😭

ゴージライン

襟に斜めに入っている縫製のライン(縫い目)の事です!

スーツの全体の印象に意外と重要で、ゴージラインが高いと今時でフレッシュさがあります!

逆に低いとクラシカルな雰囲気になりますので、ご自身の目指すスタイルに合わせてゴージラインを指定するとオーダー上級者と言えると思いますよ!

ちなみに今のトレンドは高めが流行っているので、鎖骨あたりがオススメです!

フラワーホール(襟穴)

襟の部分にある釦ホールの事です!

名前の通り、花を添える際に使用した穴になりますが、これにも諸説あるそうです!

私が聞いたことがある説は男性からのプロポーズの際に花束を受け取った女性が承諾の意を込めて花束の花を1輪男性のジャケットの襟穴に入れると言う物です!

これを聞いて私が思ったのは「その時既にジャケットに襟穴があるので起源は別であるのでは……?」と

そこで調べた結果起源として1番有力なのは「軍服の第1ボタンの名残」でした!

釦は取り外せますが、穴は開けてしまった手前塞げませんのでその名残なのかなと思います!

フラワーホールも右には無いのが一般的なので右は釦があったと言う説が納得です!

レディーススーツにフラワーホールが無い物が多いのは軍服が男性物だからと色々合点がいくので私は起源は「軍服説」フラワーホールと呼ばれるようになったのは「プロポーズ説」と言っています!🥰


フロントカット

フロントカットとは、正面からジャケットを見た際の前裾のカットの事です!

これは全体の印象に大きく左右しますので、オーダーの際に相談してみてください!

老若男女問わず使えるカットは「ラウンド」と言い一般的な深すぎず浅すぎないカットです!

ダブルジャケットなどに使う角張ったカットは「スクエア」と言います!

カットが深く正面から見た際にスラックスの前身が大きく見えるのが「カッタウェイ」と言います!

私は基本的に「ラウンド」と「カッタウェイ」の間で「セミカッタウェイ」で作っています!


フロント釦(シングル)

フロント釦とは文字通り、前の釦の事です!

基本的には締めて座る際は開けると言うのが紳士のマナーです!(ベストを着ている際は開けていても良いです!)

ただ最近ではだらしなく見えなければ締めないと言う人も結構います!(私もあまり締めません)

釦の数は1つボタン~4つボタンまで選ぶことが出来ます!

基本的に無難なのは2つボタンです!

1つボタンのメンズスーツは少なくタキシードなどで採用されること方ドレッシーな印象を与えます!

2つボタンは一般的で老若男女問わず着用可能です!

3つボタンのスーツは種類があり「段返り」「中掛け」「2ツ掛け」と選べます!

Vゾーンと呼ばれる襟の深さが上になりクラシカルな雰囲気になります!

「段返り」のみ例外で見た目は2つボタンと遜色なく襟の裏にボタンとボタンホールが隠れている洒落感のあるタイプになります!

4つボタンのスーツは3つボタンより更にVゾーンが上になるのでよりクラシックなイメージになります。余程のこだわりがない限り4つボタンは選ぶ方が少ないです!(私はSADAで働いていて受けたことがありません)

フロント釦(ダブル)

ダブルのスーツと言うのは前の釦が2列に分かれているスーツの事です!

4つボタンのダブルは1つ掛け、2つ掛けとあり、ゆったりとしたシルエットになるのが特徴的です!

6つボタンのダブルは1,2,3ッ掛けと種類あり、近年流行しているダブルはこちらが多い印象があります!

タイトなシルエットで作成が出来ますので若い人にもオススメです!


腰ポケット

ジャケットの腰ポケットの事で、フラップと言う蓋が付いている物がほとんどになります!

カジュアルジャケットでアウトポケットと言う上からポケットを貼ったような物もありますがあくまでもカジュアルジャケット仕様になります!

フラップタイプのポケットは「標準」と「斜め(スラントポケット)」と選ぶことが出来ます!

フラップについての詳しい生地はこちら

スラントポケットの特徴は斜めになっている分視覚的にスッキリすらっと見えるのが特徴になります!

また、チェンジポケットと言い小さなポケットを右ポケットの上に追加するブリティッシュな仕様もございます!(2023,7/10現在はオプション料金1,100円です)

チェンジポケットをする事で視覚的にウエストポイントが上に見えるのでより足が長くスタイル良く見えますのでオススメです!!

チェンジポケットについて詳しくはこちら


ベント

ベントとは後ろの割れ目の事で大きく分けて「センターベント」「サイドベンツ」「ノーベント」と分けられます!

センターベントは真ん中に1本の割れ目があり、スッキリとした見た目で1番ベーシックです!

サイドベンツは両サイドに割れ目があり、重厚感が増すのでクラシカルスタイルに向いていますし、最近ではお洒落さが流行に火をつけていますね😎

ノーベントは割れ目がなく礼服に多く使われる仕様になります!


裏地の仕様(総裏・背抜き)

SADAでは無地から柄物まで様々な裏地をお選びいただけます!

そんな裏地が付く裏の仕様ですが、大きく分けて2種類あります!

総裏は全て裏地が付いているタイプでこちらがベーシックになります!

作り(耐久性)は総裏の方がしっかりしていますがポリエステル裏地では蒸れやすい可能性がございます。

背抜きは背中の裏地のみ四角く切り抜いたタイプになり、風通しの良いものになりますので、背抜き=夏物と言う認識も間違いではありませんが8割がたそうと言ってよいでしょう!

他にもクロスバックなどより盛夏用の仕立てもあります!

詳しくはこちらで紹介していますので合わせてお読みください!

裏地についてのお話①の記事はこちらから


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