【徹底解説!】ブリティッシュスタイルとは③
2023年8月22日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(453日)
皆さんはブリティッシュスタイルと聞いて何を思い浮かべますか?
勿論、スーツの記事なのでスーツのお話をするのですが……😅
ブリティッシュスタイルのスーツとは何??と聞かれたら概要だけ言うとこうなります!
【ブリティッシュスタイルとは】
優雅な伝統と歴史から洗練されたスーツスタイルが融合したスーツスタイル!です!
世界中の紳士から愛されるのには理由と歴史や伝統があるのです!
今回はそんなブリティッシュスタイルのスーツに注目して、その魅力と歴史を少し探求していきましょう!
英国紳士の気品あふれる装いに触れ、皆様のスーツスタイルに一味でもプラス出来たらとても嬉しいです!🥰
第1回の記事はこちら
第1回ではブリティッシュスタイルを学ぶにあたり、まずは現代のスーツになるまでのスーツの遍歴を辿りました!!
第2回の記事はこちら
第2回ではブリティッシュスタイルを学ぶにあたり、まずは現代のスーツになるまでのスーツの遍歴を辿る続きを書きました!
今回は前回までで学んだ歴史的背景を頭に入れたうえでブリティッシュスタイルについて書いていきます!
第1,2回を先に見ていただいた方が理解が深まると思います!
スーツと言う概念の始まり
前回はラウンジコートが現代のスーツの形にほぼ近いです!!という所まで説明いたしました!
当時のラウンジコートなどはコート(ジャケットの事)、ウエストコート(現代のベストの事です)、トラウザーズ(スラックスにあたります!)をそれぞれ違う生地で作成していました!
しかし、誰が言ったか分かりませんが「同じ生地じゃなくても良くないか??」と考え始めて生まれたのが、ほぼ8,9割現代のスーツに近い三つ揃え(スリーピーススタイル)のベスト付きスーツになります!
ウエストコートに関する補足!
現代ではお洒落意識の高いベストですが当時はウエストコートと言い、紳士の服装では必須とされていました!
理由はお腹を隠すと言う礼儀、文化的背景や
ジャケットを脱いだ際に下着に当たるYシャツの見える面積が少なくなる為と言われています!
ちなみにジャケット(コート)がダブル仕立ての場合はベストは着用しなくても良いというルールは当時も現代でも変わらないそうです!
上記の補足でもある通り、主流はスリーピーススーツでした。いわゆるツーピースのスーツが主流になるのは20世紀に入ってからと言われています!
このように英国貴族のフロックコートからライフスタイルと価値観の変化で生まれたのが今回のタイトルにもなっているブリティッシュスタイルのスーツになります!
ブリティッシュスタイルについてのまとめ
肩パッドを入れた重厚な肩の作りや、胸元の張りとウエストのシェイプによる美しいシルエットが特徴的な、エレガントでかっちりしたスーツがブリティッシュスタイルです。
そして英国から始まったスーツは世界へ発展し、その先々で変容して広まっていきました!
軽さやお洒落な思考を取り入れたイタリアンスタイル、ビジネスマンとして働く事に重点を置いたアメリカンスタイル(アメリカントラッドスタイルなどと言います)と言った形で変容していきましたが、根本にある形や流儀は英国貴族への敬意などが垣間見れるなと私は思います。
では最後に、どのようにして英国のスーツがヨーロッパから世界へ広まったのかを少しお話してブリティッシュスタイルについてのお話を終わりにしたいと思います!
英国貴族の装いをヨーロッパから発信したのはジェントルマン!?
現代でもまれに聞く単語だと思いますがジェントルマンと言うとどういう方を思い浮かべますか??
女性が車を出入りする際にさり気なく扉を開け閉めしたり手を添えたりすると「おぉ!ジェントルマンだ!」と思いません??
さり気なく使っているワードですが、その語源は中産階級でありながらも上流階級(いわゆる貴族)の仲間入りが認められていた方々がいました!
その方々は「ジェントリー」と呼ばれていて、その方々がジェントルマンの語源と言われている紳士の事です!
ジェントリーの立場を分かりやすく言うと貴族未満、農民以上と言ったところでしょうか
彼らは貴族に憧れ、自身たちの生活や装いも貴族に近い生活を送っていました!
戦場にも積極的に赴き、活躍した結果、彼らは爵位がなくても上流階級への仲間入りが許されました!
そんなジェントリーとスーツが結びつくのか??と思うかもしれませんがもう少しお付き合いください😅
彼らは貴族に強い憧れがあるので普段からスーツを着用する事が一般的でした。
そんなジェントリーですが上流階級と貴族とは決定的に違う点があります!
それは彼らはあくまでビジネスパーソンであると言う点です!
もうお分かりした方も居るかもしれませんが、このビジネスパーソンであるジェントリーの方々がスーツを着てヨーロッパ中を颯爽と闊歩します!
憧れで戦場にまで行く一族ですからそれはもう精力的に活動をしていたのでしょう!
それに魅了された方々が彼らをジェントルマンと呼ぶようになり、真面目に精力的に仕事をする方のイメージがスーツには付き、それがやがてビジネスシーンではスーツを着ると言うのが広まっていったと言われています!
英国から始まった服装がヨーロッパ全土へ、やがてアメリカや私たちが生活している日本へ海を渡って流行していったと思うとワクワクしませんか??
まとめ!
上流階級に憧れたビジネスマンであるジェントリーの方々がスーツを着てヨーロッパを颯爽に闊歩します!
その精力的な働きに敬意を示しジェントルマンと呼ばれるようになります!
やがて、真摯に実直に仕事をする方のイメージとしてスーツが挙げられるようになり!
英国からヨーロッパ全土へ、そして世界でジェントルマンの流儀であるスーツが流行していきました!
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今回改めてブリティッシュスタイルについてのブログを書くにあたり参考文献などを読みました。
ここからは書き終えた私の個人的な感想になりますので、読んでいただけると私は嬉しいです!
弊社の佐田社長がコロナ禍の際に弊社の朝礼で言っていた「スーツは相手への敬意を表す為の物」という言葉を発信していました。今回英国の歴史を学び、当時の私はあまり理解しきれていなかったのだなと反省しました。
英国の貴族の考えや流儀が形になってきたものが今こうして我々の仕事着として当たり前になっています。
スーツは皆が着てるから……、スーツ着るのがルールじゃん??などと考えず、今一度スーツを着て仕事をする意味と言うのを考えてみても良いのではないのかな?と実感いたしました!
このブログを読んでいただいている方々は殆どがスーツを着て仕事をしている方だと思います!
少しでもスーツに興味がわいたら是非池袋店で大切で素敵なあなただけのスーツを作ってみてはいかがでしょうか。いつでもあなたのご要望に真摯にご対応させていただきます!😁