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ジャケット袖山雨降り袖

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最終更新日
この記事の内容は、
2019年7月30日当時のものです。
公開から5年以上経過しています。
(1942日)

テーラード豆知識

 

ジャケットの袖山の雨降り袖とは、

縫い代を身頃側のみに倒して処理した物で、

身頃の生地に対し袖生地が下に押し出される構造になる為、

袖山が若干下に萎んだ形状になります。

この処理では隠しにくい袖山のイセ込みの縦皺を雨に例えた物で、元来は婦人服のブラウスに多用され、

またイタリアのナポリ周辺で作られるジャケット

特徴として紹介された経緯もあって、

日本ではイタリア語でシャツ袖を意味する

マニカ・カミーチャなる言葉も多用されます。

割り袖に比べ平面的な印象に仕上がる為、

主にパッドレスショルダーの様な

肩パッドや裄綿に頼らず肩線を出す物と組み合わされます。

尚、イタリア本国でも

雨降り袖を意味するマニカ・ピオッジャなる言葉があるのですが、こちらは構造では無く、

専ら袖山に雨降りの様な

自然な縦皺が入る雰囲気を示す際に用いられます。

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