ジャケット玉縁ポケット

テーラード豆知識

ジャケットの玉縁ポケットとは、

ジャケット本体の生地に直接切られ、

その周辺に横に細長い玉縁を別布で設けた物でございます。

英語圏ではその形状から

細長の枝ボウキを意味するビーザムからビーザムポケット、

細長く射出を意味するジェットから

ジェッテッドポケットと呼ばれてます。

玉縁の切り口の下辺のみに付く片玉縁と

上辺・下辺双方に付く両玉縁の2種類がありますが、

腰ポケットの場合は両玉縁が多いです。

飾らないスッキリとした印象に仕上がる為、

主にフォーマルウェアの腰ポケットに採用されます。

尚この玉縁、

欧米の物は生地を身頃の縦横の柄に対し

通常は垂直に用いて作るので、

縦ストライプの生地が玉縁の部分のみ横ストライプに見えます。

また、身頃の縦横の柄に合わせて作る場合もあります。

一方日本では強度を出す目的で、

生地を身頃の縦横の柄に対し

斜め45度のバイアスで用いて玉縁を作る事が多く、

そこだけ斜めストライプに見えてしまいます。

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