ジャケット胸ダーツ
この記事の内容は、
2019年6月29日当時のものです。
公開から5年以上経過しています。
(1973日)
2019年6月29日当時のものです。
公開から5年以上経過しています。
(1973日)
テーラード豆知識
ジャケットの胸ダーツとは、
前身頃の両胸部などに見られるつまみ縫いの事でございます。
本来英語ではフロントダートですが、
左右一対になる場合が殆どだからか
日本では慣用的に複数形で呼びます。
スーツの登場時には付いていなかった物で、
ヒップ丈のジャケットでは20世紀初頭から原型が見られ始め、
本格的には1920年代後半頃から、
特にイギリスの物を中心に採用される様になり、
その後世界的に普及した意匠てす。
通常は左右の乳首の下辺りから腰ポケット付近まで
一対施されますが、
より効果を高めるべく
その脇側にもう一対施す場合も稀に見られます。
元々は着心地の改善、
すなわちチェストを立体的にし
胴囲のダブツキを解消すると共に、
ジャケットの重さを分散させる為に施された技術的な考案であり、胴囲の括れやチェストに生ずる独特なドレープは、
あくまで結果として美しく出てきた物です。
ただ今日では、
当初の目的を忘れてこれを惰性的に付け、
技術的にも美的な面でも
効果を疑わざるを得ないジャケットも多く見られます。
https://instagram.com/sada_suitcollection?igshid=ghx4omnaoqc2
https://www.instagram.com/ordersuit.sada.kanazawa/?hl=ja
も宜しくお願い致します。