金沢香林坊店の
春夏ディスプレイコレクションです。
1969年、デザイナーのトミー・ナッターと
カッターのエドワード・セクストン率いる
ナッターズはサヴィル・ロウにて創業し
ビスポーククチュールに一大革命を起こしました。
極端なワイドラペル、
幅広く構築的なピルトアップショルダー、
高めのアームホール
ぎりぎりまで絞り込んだハイウエスト、
ロングレングスに
平行に並んだチケットポケットとフラットポケット
幅の広いフレア・トラウザーズ
1969年ビートルズの3人がアビーロードにて着ていたスーツ、
1971年ミック・ジャガーとビアンカの結婚式で
二人が着ていた衣装
後にエルトン・ジョン、エリック・クラプトン、
アンディ・ウォーホール、ヴィダル・サスーンに至るまで、
当時の時代を象徴した様々な著名人の衣装を手掛け
絶大な人気を獲得。
90年代後半にニュービスポークムーブメントを起こした
オズワルド ボーテングや
オートクチュール史上もっとも革新的なブランド刷新を行った
天才ジョン・ガリアーノも
元々はナッターの下で働き、
2000年代前半を象徴した奇才アレキサンダー・マックイーンなど
サヴィル・ロウ出身デザイナーの先駆けとなった。
★
その伝説のナッターズ、
又は現在でも英国で影響力あるエドワード・セクストンに
インスパイアされたこのスーツは
マテリアルはオリジナルのSuper120’sソラーロライン
華やかなカーキを採用。
ダブルブレステッド6ツ釦11.5ハイゴージピークドラペルに
ピルドアップショルダーではありませんが
スクエアショルダーを採用。
エレガントなサイドヴェンツ、
絶対のスクエアフラットフラップによる
チケットポケット付きとポケット。
カフスは英国らしく開き見せ仮切羽4ツ釦。
本来ならば2023年バルマンのオリヴィエ・ルスタンばりの
フレアトラウザーズ の予定でしたが
日本のスーツ業界ではあまりにも斬新すぎる為、
モダンにテーパードハイウェストトラウザーズ を採用、
当然英国調の2フォワードディーププリーツで
当然サイドシームポケット、ウォッチポケット付き、
クラシックな5.0ウェストバンド、
ビスポークらしくピスポケットレスで
裾はダブル4.5。
無論ベルトループレスの表付けブレーシス釦。