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オールシーズンスーツとは(スタッフの独り言3)

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最終更新日
この記事の内容は、
2023年7月29日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(478日)

「たまにしかスーツ着ないんで、オールシーズンがいいんだけどその生地はどれ?」

とよく質問を頂くんですが、まずオールシーズンスーツというのは「これ」という定義は、

実は存在しません。

ですので、スーツブランドやショップによってコンセプトや仕様が違うので、そこは直接ご確認を。

私個人は「春・秋・冬」に着用できるいわゆるスリーシーズンスーツという方が親切ではないかと思っているので、上記のご相談を頂いたらそう説明させて頂いています。

だって、真夏にスーツ着ますか?スーツ店のスタッフが身もふたもない事を言いますが。

夏と冬の気温差は30度もありますし、そもそも気温30度以上でサウナに匹敵するような湿度の日本の夏にスーツ(ジャケットとパンツ)を着てたら最早それは罰ゲームですよ。

なので、夏場だけでもせめて就職活動のスーツスタイルやビジネスのスタイルのあり方はもう考えないといけないんじゃないの?と個人的には思っています。

(私が知らないだけで、もう変わっているかもしれませんが)

こんな暑いのに、ジャケットなんて着て外歩いてたら体壊しますよ。ジャケット持ち歩くだけでも億劫なんですから。

話が脱線しましたが、生地自体は「春夏」か「秋冬」で分けられています。ザックリ言うと、

「春夏生地」は軽快さと通気性を考慮して生地を織っていて。「秋冬生地」は保温性と保湿性を考慮して生地を織っています。

なので、スーツを1年着る前提でオーダーされるならば、まず自分が「暑がり」か「寒がり」かで考えてみる事をお勧めします。また、冬はヒートテックとか下着を着るのも踏まえて。

実際まず何しろ、オールシーズンでの着用のご相談を頂いたら、まず私はお客様にこの質問を最初にさせていただいてます。

またおおよそどこも室内の空調はしっかりしているとおもいますので、外に出る時自分の身体がどう反応するかを考えて判断してみましょう。

あとはジャケットの背中に貼る裏地を背中全面に貼り保温性を考慮した「総裏」仕様か、

背中の部分は裏地を抜いて通気性を考慮した「背抜き」仕様にするか。で大分違うと思います。

あと、余談ですがポリエステル混紡の生地には注意しましょう。全てがそうとは言いませんが勿論。

化学繊維は強度は有りますが外気温をそのまま取り込む性質があるので、季節専用の繊維出ない限り夏の暑い空気を取り込んで冬は冷たい空気を取り込む場合があります。

なので、折角のスーツが夏暑くて冬冷たいなんて事になりかねないので、選ぶときは御注意あれ。

ただ、ディテール踏まえご予算に併せ生地をご提案させて頂きますので、どう着用したいかなどは遠慮なく仰って下さい。

では、町田店スタッフでした。