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今こそ、ウールという素材を知るべき時:1

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最終更新日
この記事の内容は、
2023年8月26日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(449日)

皆様こんにちは。町田店のスタッフです。

実はここ数カ月ですが、私のこの毎度つたないブログを閲覧頂き、ご来店くださる方がチラホラ増えつつあり、継続は力なりとはと思うところでございます。誠にありがとうございます。

既に店頭では、秋冬生地に入れ替えが完了し、装いも新たにさせて頂きました。

そしてここで改めて、生地の素材について知ってみるのも良い機会ではないかと思いまして。

これから回数に分けてザックリ解説して行きます。

まずは生地の主役のウールから。

いわゆる生地という繊維の中で、主には羊の毛つまり「ウール」の素材が多く使われます。

その「ウール」の特徴ですが。

①熱の伝導率が低いので、冬は暖かく夏は涼しい

②吸湿性に優れ、染色性が良く、色落ちしにくい

③ストレッチ性が高く型崩れしにくいので、当然シワになりにくい

④シワになっても、スチームを当てれば簡単に回復する

というところが挙げられます。が、実はウールは更に優れた特徴がありまして、

①燃えにくい難燃性

②防臭性と防汚性に優れている

という特徴があります。ですのでカーテンやカーペット、靴は勿論、断熱材や消防服旅客機の室内にもウールが使われていますし、登山服にも採用されておりまた、宇宙服にも採用されている最強の天然繊維です。

ただ、デメリットも当然あります。水につかる等するとフェルト化します。が、まぁその程度です。

たまに、雨などに当たって湿ったりすると変なにおいがするという現象がありますが、

実はこれは、他に着用しているシャツの綿や裏地のポリエステルなどの繊維が、臭いの原因である菌の繁殖をそのまま放出してしまい臭いが起こるというのが原因です。

ウールは臭いの原因の菌の繁殖を抑えて殺菌する作用もあるのですが、そもそも汚れが付きにくいので洗う必要というのはそうそう無い繊維です。定期的に陰干しして風通して、湿気を飛ばしておくだけで良いのでお手入れが実に楽なんです。そう実に「エコなのです!」そんなに洗濯する必要ないんですから!環境に良い事この上ない!

ただもし、どうにも臭いが気になるようでしたら、上がった後のお風呂場に3分前後吊るして、その後入念に湿気を飛ばして陰干ししていただければOKです。

というさわりで今回は終わりです。

次は、ウールと他の繊維の吸湿性の違い等をザックリと。