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「ほつれ」は起こり得る。オーダーだろうが、そうでなかろうが。服なんですから

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最終更新日
この記事の内容は、
2023年12月3日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(385日)

あえてネガティブな投稿をします。最近よく質問されるので。

実は今に限らないんですがこのところ、「裾がほつれた」とか

「パンツのお尻や股の処がほつれた」とかこういうケースでのご相談を頂く事が割とあります。

ただ、正直に言いますが、私も何でよ?こっちが聞きたいよ。

と思って、可能性を絞り出して回答しています。スイマセン・・・

そんなに着用してないのに、もうほつれた!とご指摘もありますが、結論から言いますと

「ほつれ」はどうやっても起こり得ます。申し訳ないですが。

じゃなんでこうなるの?という処になるんですが、起因は2つの視点から考えられます。

まずは、着用者視点。

裾のほつれは1つは「裸足のまま」とか「勢いをつけて足を入れたりする」と、

縫い目に爪とか指が引っかかってほつれるという事が起きます。

あと、他のほつれは「サイズがキツくて無理が掛かっていた」「気が付かない間に何かに引っ掛けた」

か大体そのどれかです。

他方、生産側の視点ですが。

生地の厚さに対して、「縫製で使用した糸が細い」「縫製の途中でミシンの糸を交換して縫いなおした為に縫製漏れが生じた」「そもそも縫い方が弱い」という原因など、いくつか考えられます。

手縫いですと、縫製の強度もしっかり縫う分高いですが、時間が掛かりすぎるし金額もかかるしで

現状のコスト面では合わないというシビアな理由もあり、

当方含め一般的なスーツの工場は基本的に機械ミシンで一気に縫製しています。ということは

申し訳ないですが、起こり得る現象です。

いずれにしろ、当然ですが手縫いだろうが機械ミシンだろうが、しっかり縫製はしていつつも、

「ほつれ」は起こり得えます。

いままでそんなこと起きた事は無い。という方もいらっしゃるかもしれませんが・・・

これが生じましたら、当然すぐ修理承りますので、遠慮なくお持ちください。

でも、破れはどうにもならないので、それだけは了承を願います。