オールシーズン生地。リクルートスーツ。全く便利な言葉だよ
厳密に言って、上記タイトルにある様な生地と言うものは存在しません。
日本特有のいわゆる「造語」です。まず。布が日本の1年の気温・寒暖差にばっちり対応出来ますかね。
人体でも家電でも対応にギリギリかそれすら怪しいのに・・・。
通気性を採るか保温性を採るか。この何れしかありません。あとは、ジャケットやパンツの裏地を
全体に付けるか半分付けるか、全く付けないか。どうしてもというなら。
暑がり・寒がり。これで裏地の取り付け方を判断するしかありません。
所説ありますが、そもそも既製品のスーツを不特定多数の客層に対して、
販売する為の販売話法から生み出されたのが「オールシーズンスーツ」という言葉です。
ですので、正確には夏場又は冬場を除いた「スリーシーズン生地」と言うのが、
まだしも親切と個人的に思ってます。
結局、「オールシーズン」と言われて注文したのに、着用したら夏は暑いとか冬は寒いとか。
そうなってしましますし、生地の素材感も見た目で解る人には分かります。
なので、オールシーズンが良いと思ったら、どの様なシーンで着用するのか、仕事でも外回りがメイン
とかデスクワークがメインとか、式典ならどういう会場なのか式場なのか、大きな体育館なのかとか。
この辺りを話した上で、生地を判断しましょう。
意思を持って、販売員の言われるがままに決めない様に!!
それと、「リクルートスーツ」という言葉。これも「オールシーズン」と同じ流れです。
就職活動というのが一般的になった時、就職活動で着用する為のスーツと銘打って
黒・グレー・紺の無地の無難な生地でこぞってスーツを生産したのが始まりです。
いかにしてスーツを販売するか。全てここに行き着いた結果生み出された「造語」です。
やはり、個人的にはせめて挨拶用と言った方が親切ではないかと思ってます。
分かりにくいかもしれませんが、じゃぁ就職したらこのスーツを着るのはNGなの?って解釈される
事もあるでしょうし。
というかんじで、私も町田店としても注文を頂いた以上は、限界ギリギリまでは永く着用してほしい
意思があるので時にはトゲを感じる事も有るかと思いますが、この辺り結構正直にそしてストレートに
提案しています。お客様側のメリットの割合が低くなるのだけは我慢ならんので。
なので、イラっと来てもご容赦下さい。