メラビアンの法則とリクルートスーツ
メラビアンの法則とは、視覚55%聴覚38%言語7%の割合で客観的印象が決まるという。
アルバート・メラビアンと言う心理学者が提唱した法則です。
就職活動に臨む方・臨んでいる方はご存じで有ろう法則でございます。
簡単に言うと、人は見た目で決まるという「非言語コミュニケーション」が重要ってことです。
見た目に清潔感が無いとか応対コミュニケートが微妙な人に、
労働の賃金とか費用出したくないでしょ。そもそも。
で、これを踏まえてリクルートスーツに繋がるんですが。
70年代後半に元々大学生協と某百貨店の協賛で就職活動向けのスーツの特設を販売を行った際に、
販売員が「リクルートスーツ」と言っていたのがそもそもの始まりと言われています。
最初は色柄様々なデザインも有ったそうですが、90年代あたりに入り某紳士服量販店が「礼服兼用」
とか「トレンド」という言葉と共に「グレー」「ネイビー」「黒」の無地を推し始め、
デザインと共にリクルートスーツのイメージの定着が今に至ります。
そして、この時代に就職活動をしていた人達が今大体管理職についているはずなので、
まぁしばらくこの定着が続くんじゃないかなと思います。
ところで、なんで突然これら無地をわざわざ量販店が推し始めたのかは、
リアルすぎるのでこの場は伏せておきます。
なので、リクルートスーツなんて言葉は日本でしか通用しません。海外の方には全く理解不能です。
ところで実は、
個人的にリクルートスーツがあまりに生地もデザインも没個性すぎて馴染めないと感じて
実は就職活動をした事が有りません。エントリーシートとか書いたこともないし、
会社説明会も1回程度しかありません。
そんな私がスーツの量販店に中途で入社し、今現在もオーダースーツの仕事でリクルートスーツとかを
案内しているのは何か皮肉を感じますね。
まぁ、自分を出すなら就職してからってことで。
型を破りたいとか個性がどうとかの前に、まず受け入れて、そこからです。
理由はなんでも、そこからの人生の方が断然長いんですから。