オーダースーツでの生地選びはワクワク!スーツの裏地はどうしてあるの?役割から素材や選び方を伝授
2021年8月30日当時のものです。
公開から3年以上経過しています。
(1173日)
こんにちは、
オーダースーツSADA松本パルコ店です!
今日も本当に暑いですね、
少し外を歩くだけで無意識に「暑い」と言ってしましますが
実際に言葉に出すと体感温度が上がるらしいですよ、、!
不思議ですね!なのでどんなに暑くても言葉を飲み込みましょう。(笑)
外はとても暑いですが、館内は涼しくしておりますので
ぜひ、下見がてらお気軽にご来店ください。
お客様コレクション
さて、本日もお客様の素敵なスーツをご紹介いたします!
細身の体型の方は既製品スーツで丈を合わせると、
シルエットが大きくなってしまうことが多いと思います。
実際に、こちらのお客様も手足が長くとてもスタイルの良い方でしたので
既製品だとサイズが合わないことが多いとお悩みでしたが
オーダーならそのお悩みも解決できます!
写真のように丈も丁度良くシルエットもすっきりとした印象に仕上がりました。
さらに、今回はナチュラルストレッチ素材を使用しておりますので
細身なシルエットでもプレーンなウールに比べて着心地が良くなっています。
(すみません、光の加減で色が少し違って写ってしまいました。)
裏地には紫色のポリエステルをお選びいただきました。
こちらは無料で選択できる裏地になっていて、カラーも黒やグレーなどの
落ち着いた物や赤や水色などの明るめな物まで豊富に取り揃えております!
できあがるスーツを想像しながら裏地やボタンを決めているときが
わくわくして楽しい時間です!
もちろん、どれを選べばいいか分からないという方には
スタッフからアドバイスもできますのでご相談ください!
この度は、撮影の依頼を快くお引き受けいただきありがとうございました。
またのご来店を心よりお待ちしております。
裏地の役割
スーツを選ぶとき、表地にばかり目がいっていませんか?
実は、裏地に気を配るとおしゃれ度がグッと上がりますよ。
オーダーでスーツを仕立てるとき、裏地選びは気持ちが上がる工程の一つです。
裏地をつける機能的な役割として、スムーズな着脱が挙げられます。
また、通気性の良い素材を選ぶと吸湿性、放湿性、静電気を防げることで、表地を内側から
守ることが出来、服を傷めず長持ちさせられます。
デザイン面では、裏地があることで表地の型崩れを防ぎます。
また、表地を内側から補強、保護し、生地本来のドレープなどスーツの外観を整える役目が
あります。
裏地にもデザインがある
裏地には体感温度を調節する機能があります。
裏地をジャケット全体に付けると防寒機能が上がり、冬場に最適です。
また、夏場は裏地の付ける範囲を調節すれば暑さを軽減できます。
季節によって裏地を付ける範囲を総裏、背抜き、半裏に分けることをおすすめします。
裏地をつける範囲・総裏
総裏とは、ジャケット内側全面に裏地が付いた状態。気温の変化が激しい春や秋にも活躍し
ます。
裏地には体感温度を調整する機能があり、総裏のスーツは主にオールシーズン用と冬用に適
用されます。
高級で繊細な表地の場合は、総裏にすることでスーツを長持ちさせられます。
裏地をつける範囲・背抜き
背抜きとは背中あたりから裾にかけて裏地がない状態。主に夏用スーツに最適です。
背抜きは、総裏に比べると、表地が痛みやすく型崩れが起こりやすいです。
しかし、裏地の割合が少なくなるので軽く、通気性も上がり涼しく着用できます。
スーツを薄い生地で仕立てたときに、ワイシャツが透けてしまうことがあるので注意が必要
です。
裏地をつける範囲・半裏
半裏とは、背抜きよりさらに範囲が狭く、わきの下から裾まで細かい部分からも裏地をなく
した状態。
背抜き仕様より裏地の分量が三分の一に減るため、型崩れやベント周りのシワがつきやすく
なります。
しかし、背抜き仕様より通気性が上がり軽さがあるので、盛夏用のスーツに最適です。
肩パットや芯地を極力なくしたアンコン仕立てのスーツやジャケットで、より軽さを重視し
たい人にもおすすめです。
裏地に使われている素材
裏地に使われる素材にはどんなものが最適なのでしょうか?
裏地に使われる素材には、合成繊維、天然繊維、再生繊維があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
合成繊維
一般的な既製スーツによく使われているのがポリエステル繊維です。
通気性が悪く、吸湿性が劣っているため、汗や水分を吸収しにくくべたべたした着心地に
なります。また、静電気が発生しやすいです。
しかし、丈夫で耐久性に優れていてしわになりにくく、お手入れが楽な素材です。
比較的安価で手に入りやすくプリント加工と相性が良い特長があります。
天然繊維
天然繊維といえば代表的なものにシルクが挙げられます。
繊維の中でも高級な素材で、敏感肌にも優しい繊維になります。
耐久性は低く黄ばみやすい、虫食いの心配があるので、保管とメンテナンスに気を配る必要
があります。
繊細な素材ですが、吸湿性が高く、しなやかな肌触りです。
放湿性や保温性に優れ、糸の強度も高いのが特徴です。
静電気も起こりにくいため、コートやジャケットの裏地に良く使用されます。
再生繊維
天然繊維を加工した素材で、代表的なものにレーヨンやキュプラがあります。
レーヨンとキュプラは共に、水分に弱い性質があります。
摩擦に弱く、しわになりやすい半面、吸湿性が高く肌触りが良いです。
また、静電気が発生しにくく、高級スーツの裏地によく使用されています。
レーヨンは、水に弱く生地の強度が弱くなるので濡れた生地をこすったり引っ張ったりする
と痛みの原因になります。
キュプラも水に弱く、汗や水分が色落ちやシミの原因になるのでそれぞれ注意が必要です。
裏地はスーツの劣化を防ぐため必要不可欠ですが、素材でスーツの着心地が変わります。
オーダースーツでは、裏地の素材から選べるのでテーラーと相談しながら決めるといいで
しょう。
裏地の種類
裏地はオールシーズン使えるツイルやジャガード織り、秋冬用におすすめなサテンなど豊富
に種類があります。
綾織(2本または3本の経糸と1本の緯糸をずらしながら織る手法)のツイルは、伸縮性に優
れていてしわやよれに強い生地です。
厚みもあり滑りも良いため裏地に最適です。
ジャガード織り機で織ったジャガード織りでは、デザインそのものを生地に織り込みます。
自然な立体感がでて高級感のある生地です。ペイズリー柄や迷彩柄など柄を織り込みむと、
自然な立体感が出て高級感がでます。
秋冬用によく使われる朱子織(経糸と緯糸を5本以上組み合わせて交互に織る手法)のサテ
ンは、光沢感があり肌触りもなめらかです。
糸の密度が高く、厚みもあるため冬用スーツに良く使用されます。
近年では、透け防止になるため、薄手のスカートなどの裏地にも使われています。
ドビー組織りは、ドビー織り機で作られる織物生地です。
変わり織りの一種でストライプや市松模様など規則性のある単調な模様を織ることが出来ま
す。
ランダムな模様は作れないが、ジャガード織りよりコストパフォーマンスは良いです。
裏地の色の選び方
スーツの着脱時にチラッと見える裏地の色で印象が変わるほど、色選びは重要です。
表地の色との組み合わせでずいぶんイメージが変化するからです。
基本的にどんなスーツにも合う色は、同系色や無彩色になります。
また、反対色で合わせるなら色味を落とすとよく馴染みます。
ビジネスシーンできちんとした印象を与えたい場合は、同系色でまとめるのが無難です。
相性の良い反対色を合わせるとカジュアル感が増すので、ジャケットの裏地に合わせること
が多いです。
ビジネススーツの定番であるネイビースーツやグレースーツに合わせる裏地の色は、落ち着
いた色柄がおすすめです。
カジュアル感があるブラウンスーツには、ダーク系の色柄がおすすめ。
ジャケットを脱いだ時に見える裏地で季節から季節を感じられたらお洒落ですね。
キャメルなど表地が派手な色の場合は、裏地にボルドーを合わせると相性が良いです。
スリーピーススーツのベストの裏地としてもおすすめです。
なぜ見えない裏地の色柄を変えるのか
裏地はわざわざ見せるものではありませんが、着脱時などに見えてしまうものでもあるので
気を配る必要があります。
しかし、裏地で個性を出したり、遊び心を足したりすることも可能です。
無地ばかりではなく、柄物を合わせてみても楽しいですね。
柄も様々あり、ストライプ、市松模様、迷彩柄、ペイズリー柄などがよく使われます。
色や柄は、テーラーと相談しながら決めると失敗が少ないでしょう。
ベストの背中とジャケットの裏地は同じ素材?
スリーピーススーツのベストの背中部分とジャケットの裏地の色は、一緒に考えるのが無難
です。
なぜなら、スリーピーススーツは、日本では「三つ巴」と呼ばれるように同じ生地で揃えて
作られるものだからです。
また、ベストの背中部分とジャケットの内側がこすれると、表地の劣化原因にもつながりか
ねません。
摩擦が少なくなるように、ベストの背中もジャケットの裏地と同じ素材にした方が、滑りが
良くなりスーツも長持ちします。
表地と同じ生地で作る共裏というベストもあります。
こちらは、夏のクールビズ期間中のジャケットを羽織らない時期などに、ズボンにワイシャ
ツだとだらしない印象になるので、共裏のベストできちんと感を演出します。
用途によっては共裏で作る方が適切な場合もあるので、テーラーと相談して決めるといいで
しょう。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツSADAは全国約50店舗展開する、CAD(自動設計システム)とCAM(自動
裁断機)を取り入れたマシーンメイドが特徴のオーダースーツ専門店です。
そのため、お手軽価格でオーダースーツを提供することが出来ます。
有料にはなりますが、豊富な選択肢の中から自分好みの裏地が選べるのもオーダーならでは
のオプションです。
上手に活用してオリジナルのスーツを仕立ててみませんか?
現在、オーダースーツSADAでは
「秋冬早割 インポートブランドフェア」を開催中です!
新作の秋冬生地をお得にご購入いただける機会となりますので
ぜひ、店頭にて実際に生地をご覧ください!
1ボタン シングルスーツ
生地素材 |
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ボタン |
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オプションその他 | |
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