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なぜスーツは洗えないのか

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最終更新日
この記事の内容は、
2022年8月30日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(810日)

こんにちは川田です。

いつも名古屋駅前店のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

本日はなぜ一般的なスーツは洗うことが出来ないのかについてのお話です。

では初めに一般的なスーツをご自宅で洗濯してしまった場合スーツはどうなってしまうかご存知でしょうか?

 

スーツを水洗いしてしまった場合

①ウールが毛羽立ちウールの繊維が絡まってしまい元に戻らなくなってしまいます。

②スーツのジャケットには芯地といって表の生地に張りを出す生地をそれぞれのパーツごとに貼っております。その芯地が水洗いによって剥がれてしまうとスーツの表面にボコッとした浮きがでてきてしまいます。

つまり水洗いをしてしまった場合ジャケットはくしゃくしゃでスーツ全体の表面は毛羽立ってしまい簡単には元の状態に戻らなくなってしまいます。

さてここまででスーツを水洗いしてはいけない理由はご理解いただけたと思います。

しかし今日、ウォッシャブルスーツというご自宅で洗濯ができるスーツがございますが、

ウォッシャブルスーツと一般的なスーツはどのような違いがあるのでしょうか?

ウォッシャブルスーツとは


スーツを洗うことは前述した①、②の問題を解決する必要があります。

ウォッシャブルスーツには下記の方法で対策をしております。

①素材を化学繊維の混紡率高くし、洗濯時には畳んで洗濯することでウールの毛羽立ちを抑えている。また生地に毛羽立ちを抑える特殊な加工を施している。

②洗濯を可能にするため芯を洗濯可能な化学繊維に置き換えている。

ウォッシャブルスーツのメリット、デメリット

メリット

・自宅で洗濯できるのでクリーニングに出す手間が省ける。

・清潔な状態を保つ事ができる。

デメリット

・化学繊維の混紡率が高いので通気性が低下する。

・化学繊維特有のツルツルとした風合いになり高級感が出にくい。

まとめ


こういった理由から市場では洗えない一般的なスーツの流通が多く主流になっております。

しかし今後生地の開発や意識の変化によって主流となるスーツは変わっていく可能性もございます。