長持ちさせる為に“スーツにも週休3日ください”
2023年4月25日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(607日)
こんにちは~!
名古屋駅前店のブログをご覧いただきありがとうございます。
最近は「リクルートスーツではないちゃんとしたビジネススーツが欲しい!」というお客様が増えてきました。ご要望をお伺いすると、”どんな場面でも、どんな季節でも使えてヘタりにくいものを1着”という回答がよく見受けられます。
そこで今回は『スーツは消耗品である』ということをお伝えしていきます。
スーツの寿命、こちらは着用頻度や取扱い方法などでかなりの差ができてきます。
一般的には3~4年が買い替え時と言われておりますが、2年ともたずに破れたりヨレヨレになる方や、反対に5年以上経っても綺麗な状態を保たれている方もいます。
では両者の違いとは何か?それは、「スーツは消耗品であり、人間と同じようにデリケートなものである」ということを知っているか否かではないかと思います。
では実際にスーツは何によって消耗していくのか、を見ていきましょう。
スーツを長く着用していると変色してきた、なんてことがあります。
これは強い紫外線エネルギーが生地の染料分子を壊してしまうことが原因となります。また、汗にも染料を破壊する作用があり、汗が染み込んだ状態で紫外線に当てるとより変色しやすくなってしまいます。
かといって屋外で紫外線を避ける事は難しいですよね。その為、ご自宅では出来るだけ暗い場所、かつ風通しがよく他の衣類と密にならない場所で保管してあげましょう。
スーツ生地に使われているウールが湿気を溜めこむと、収縮します。これが蓄積されていくと型崩れやシワの原因になってしまうのです。スーツが濡れてしまったときはタオルなどでゴシゴシこすらず、上から優しくポンポンと水分を取ってあげることが大切です。
ホコリがついたまま放置してしまうと、このホコリに含まれるタンパク質を栄養源としカビが発生してしまいます。繊維の奥でカビが発生すると、嫌なニオイとして外にでてきます。
生地の表面にも外からのニオイが付いてしまうと、ダブルパンチです。
ホコリが溜まらないよう細めにスーツ用ブラシで掻き出してあげること、ニオイがつかないよう飲食店や喫煙の際にはスーツの表地が外に出ないよう折りたたむことが大切です。
スーツがテカテカになってしまったことありませんか?
ウールはとても繊細な繊維で、摩擦に弱いです。カバンなどでこすれたり、デスク作業などで椅子と接するおしりの部分など、日々摩擦が生じますよね。これが積み重なると繊維が外側から押しつぶされてツルツルになってしまいテカりとなって現れます。
ただ摩擦を避ける事は不可能なので、”何日も連続して摩擦を与えず休ませる”ことが大切です。
一般的なドライクリーニングに使用されている溶剤はウールの栄養分も取り除いてしまうため、頻繁にクリーニングへ出してしまうと生地が痩せて傷んでいきます。
またご自宅でのアイロンやズボンプレッサーなど高温でのプレスも要注意です。高温すぎると繊維が潰れて戻らなくなってしまいます。基本はスチームだけが望ましいですが、シワなどを伸ばす際にどうしてもアイロンを当てる場合は、高温にはせず、低温・中温で当て布の上からプレスしてあげてください。
これだけのダメージがある中で自分ができることは何か、ですよね。
やっぱりこれに限ります。
人も連勤すると精神・体力が削られていきますよね。スーツも同じなのです。毎日着用されると繊維の奥から生地の表面まで疲れてしまいます。
【スーツにも週休3日ください】
これが今回お伝えしたいことです!!スーツにもお休みをあげましょう~!!
その為には、最初は3着程度クローゼットにあるとよいですね。
1回着たら3日休ませてあげる、ことを意識しましょう。
本当は春夏と秋冬で分けてそれぞれ3着用意し、ワンシーズンが終わったらクリーニングが好ましいですが、通年お使いいただく場合は、1着スーツをクリーニングに出している間も他のスーツでローテーションできるよう計画を立ててあげてくださいね。
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