段返りとは?オーダースーツを作るならボタンについてもおさえておこう
M.Y様
2022年6月17日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
(915日)
いつもご愛顧いただいているM.Y様。
今回は春夏物のジャケット&パンツのご依頼でした。
今回も上下のバランスとドレープラインに注意しながら、身体に沿った美しいシルエットのジャケット&パンツが出来上がりました。
この度は撮影にご協力いただきましてありがとうございました。
またのご来店を心からお待ちしております。
こだわっているポイント
いつもご愛顧いただいているM.Y様。今回は春夏物のジャケット&パンツのご依頼でご来店いただきました。今回も上下のバランスとドレープラインに注意しながら、身体に沿った美しいシルエットのジャケット&パンツが出来上がりました。
オーダースーツの具体的な紹介のため、実際にオーダースーツを作っていただいたお客様に撮影協力をしていただきました。有難う御座いました。又のご来店をお待ちしております。
段返りって何?
段返りとはどんなものかご存知でしょうか?オーダースーツに興味がある方はぜひおさえておきたいポイントです。しっかり学んでおきましょう。
段返りとは
段返りとは、「段返り3釦(だんがえりみつぼたん)」とも呼び、シングルジャケットのボタンは、1つボタン、2つボタン、3つボタンと一列に三つ並んで付いているのが特徴です。2番目のボタンの上に、小さめのボタンホールがあり、下襟(ラペル)の折り返し部分に隠れるようにして第1ボタンが付いている仕様のことを指します。段返り3つボタンスーツは、スーツの本場イギリスやヨーロッパで作られるジャケットの主流で、90年代以降も変わらずシングルジャケットの主軸のスタイルとなっています。元々は着こなしが様式化しているものになるため、第1ボタンは装飾という特殊なスタイルです。
段返りのメリット
段返り3釦にすることで得られるメリットがあります。まずは、どんなシーンでも着用しやすい大人らしい雰囲気がある点です。2つボタンのスーツが多い中、段返り3釦にすることで真面目過ぎず、他とは被らないオシャレなスーツスタイルを楽しむことができます。他にも段返り3釦スーツの場合、Vゾーンが狭い見た目となります。ネクタイの露出面積が少ないため、日本人が着こなすにはバランスが難しいとされています。しかし、シャツや小物でバランスをとることができれば、オシャレ上級者としてスタイリッシュに着こなすことができます。
シングルのジャケットにも種類がある
スーツはボタンの配置によって”シングル”と”ダブル”に分類されます。中でもシングルは、ボタンが縦1列に並んでいるのが特徴です。一般的なスーツに用いられており、最もオーソドックスなスーツとして、ビジネスシーンなどで着用されていることが多いですが、いくつか種類があるため、紹介します。オーダースーツを作る際の参考になさってください。
2ボタン
2ボタンは最も一般的なジャケットスタイルです。3ボタンスーツよりもVゾーンが広いので、ネクタイでオシャレを楽しむことができます。また、ウエストラインがシェイプされる構造のためシルエットも綺麗なのが特徴的です。全体的にシュッと絞れた細身のシルエットを求めている方にはオススメです。ちなみに、定番のスタイルになるため、シーンや季節を選ばず、長く愛用することができるのは嬉しいポイントです。着用の際の注意点としては、下のボタンをはずした上1つ掛けがいいでしょう。2つ共ボタンを留めてしまうと、ウエストラインにシワがつきやすく、見た目も窮屈で、せっかくのキレイなシルエットが台無しになってしまうため注意しましょう。
3ボタン2掛け
3ボタンには2つの種類があります。一つ目が3ボタン2掛けです。3ボタン2掛けのジャケットも2ボタン同様、3つ全部のボタンを留めるのは避けた方がいいでしょう。シワがつきやすく、見た目のシルエットも崩れてしまいます。ボタンを留めるのは、上2つのボタンのみとなるため、Vゾーンが狭く大人なクラシックな印象になります。シルエットは、ウエストに大きなくびれのないボックス調で、今のトレンドにハマらないため着用している人は少ない傾向にあります。
3ボタン段返り
3ボタン段返りのスーツは、シャープ過ぎない親近感のある印象を与えます。段返りを選んだ場合、1つ目のボタンを留めないため柔らかく広がったラペルにロール感ができ、ジャケットがより立体的に見え柔らかいシルエットになるのも特徴的です。先でも紹介したように、3ボタン段返りスーツを着用する際は、真ん中のボタンだけを掛けるため、1つ目は上のボタンは装飾として付いていることが多く、3つ目のボタンも留めないように注意しましょう。留めてしまうとシワが付きやすくなるので避けた方がいいです。
スーツのボタンにはマナーがある
ジャケットには2つもしくは3つボタンがついていますが、ご紹介したように一番下のボタンは留めないのがマナーです。一番下のボタンは”飾りボタン”とも呼ばれ、留めないのが正式なスーツスタイルのルールとなっていますが、稀にマナーを知らずに、誤って留めている方を見かけるため、しっかり覚えておくことをオススメします。では、なぜボタンを留めないのでしょうか?歴史をたどると、もともとボタンはしっかり留めるスタイルでした。しかし、ボタンの位置が低くなったことや、座ったときなどに窮屈で動作に支障がでるなどの理由で、ボタンを外すことが多くなったといわれています。今では、一番下のボタンは留めないマナーとなりましたが、昔のデザインがそのまま残っているそうです。ボタンを留めない理由は他にもあります。ボタンを留めることで、美しいシルエットが崩れてしまう点。生地にシワが付きやすくスーツが傷みやすくなってしまう点やVゾーンが狭くなるため、ネクタイやシャツとの組み合わせが難しく、コーディネートがしにくい点などがあります。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」では、今回紹介した段返りスーツをはじめ、自分の求めるスーツスタイルのイメージをお話頂ければ、様々な提案を行い、お気に入りの一着を作るお手伝いを致します。柄やカラーだけでなく機能性の高い生地も用意しており、自分好みのオーダースーツを仕立てることができます。また、オーダースーツのため、コーディネートの相談やコンプレックスのカバーの方法など、お悩みにあわせて様々なご提案をさせていただきます。スーツを長く大切に着たい方は、ぜひ「オーダースーツSADA」を利用してみてはいかがでしょうか。
シングルブレスト3ツ釦段返りジャケット パンツ
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裏地 |
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オプションその他 |
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担当スタイリスト |