裏地はキュプラ素材を選ぼう。
こんにちは!オーダースーツSADAセントシティ小倉店です。
今回はジャケットの裏地の素材に関してのブログになります。
目次
そもそも裏地は何のためについているのか
まず、ジャケットの裏地はそもそも何のためについているのか。というところからご説明します。
もちろん見た目を良くするためというのも間違いではないです。
特にオーダーなら様々な色柄の裏地があるので個性豊かなオリジナルのスーツを仕立てる上で裏地は重要なポイントです。
しかし、裏地本来の役割としては
・滑りが良くなり、着脱しやすくなる
・傷みや型崩れを防ぐ
・ジャケットのシルエットが良くなる
などの効果があり、見た目だけでなく機能面でも大きな役割を果たしています。
裏地の素材の種類
裏地にはいくつか種類があります。
ここでは裏地に使用される代表的な素材であるポリエステルとキュプラの特徴をご紹介します。
ポリエステル
まずは合成繊維のポリエステルです。
スーツの生地の素材としてもよく用いられるポリエステルですが、裏地の素材としても最も多く使用されます。
メリット・・・安価でオーダースーツ屋の場合、無料で選べることが多い。耐久面で優れている。
デメリット・・・滑りや通気性、吸湿性に劣り、冬場は静電気が起こりやすい。
キュプラ
続いて天然素材を原料とした再生繊維であるキュプラ。
キュプラもジャケットの裏地としてメジャーな素材です。
メリット・・・滑りや吸湿性に優れ、静電気が起きにくい。
デメリット・・・水分に弱く濡れるとシワになりやすい。オーダースーツ屋の場合、有料のケースが多い。
素材はキュプラがお勧め
では、裏地の素材は結局何がお勧めなのか、という話ですが結論を申し上げますと圧倒的にキュプラ素材がお勧めです。
理由としては上で挙げているように、滑りや吸湿性の良さ、静電気の起きにくさからくる着心地と快適さです。
せっかくスーツをオーダーするのであればサイズが合っているだけでなく着心地の良いものにしたいと皆様思われるはずです。
また、スーツを出勤~帰宅まで1日中着ると考えると蒸れたり静電気が起きたりと細かいところでストレスを感じるのも避けたいところでしょう。
その上でキュプラ素材の裏地は大きな役割を果たしてくれます。
デメリットである水分に対しての弱さも雨の日はしっかりと傘を差すこと、あるいは雨の日だけポリエステル素材の裏地を使用したスーツを着用する等で対策できます。
オーダースーツの場合、有料であることが多いキュプラ裏地ですが(弊社の場合¥2,200~)、長く着用することを考えるとお値段以上のメリットが間違いなく御座います。
あとがき
いかがでしたか?普段、裏地選びの際は色柄ばかり気にして素材には目を向けてなかったという方も多いのではないでしょうか。
今まではポリエステル素材の裏地しか着たことがない、スーツを着る時に静電気や蒸れが気になるといった方は次回スーツをお仕立ての際は是非キュプラ素材の裏地をお試しください。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。