普段見えない部分にこだわってこそ真のおしゃれ!スーツにおける裏地の役割やおすすめの選び方とは
2022年7月30日当時のものです。
公開から2年以上経過しています。
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★お客様コレクション★
<オーダースーツSADA 札幌駅前通店>
まずは、オーダースーツSADA 札幌駅前通店から、お客様の素敵なオーダーメイドスーツをご紹介します。
<スーツの特徴>
ビジネスシーンなどでとても使いやすい、グレーの無地のスーツですが、裏地のデザインは、オーダースーツらしい、おしゃれなカーキ系のストライプ柄を、付けていただきました。ご自身の体型に合わせたサイズでお作りできる点が、オーダースーツの良さですが、それだけでなく、デザインや仕様も自分好みに作れることもまた、オーダースーツの醍醐味と言えます。今回は、お客様のように、裏地をおしゃれに魅せるための選び方や、そもそもの裏地の役割などをご紹介していきます。
スーツの裏地はなぜ付いているのか
まず初めに、裏地の役割は、大きく分けて、①機能面、②保護、③デザイン、の3つがあります。
<裏地があることでスーツの着心地が良くなる>
裏地のメリットの1つとして、着用しやすさが挙げられます。スーツのジャケットは、着たり脱いだりすることが多いため、裏地を付けることによって、着脱をスムーズに行えるよう、滑りを良くしています。滑りの良い裏地を使用することで、体を動かした時に袖や背中の引っ掛かりを軽減させて、ジャケットが纏わりつくのを防ぐことができます。また、これらの素材には、静電気が起きにくいという特徴もあります。
<表地を守り長持ちさせる>
もう1つの大きな裏地の役割は、内側からの汚れや傷みから表地を守ることです。日頃からジャケットを羽織って動いていると、シャツとジャケットジャケットとシャツの間で摩擦が起きますています。裏地がなかった場合、スーツの生地とシャツが直接擦り合うことになり、すぐに生地が傷んで薄くなったり、毛玉ができてしまいます。また、裏地は吸湿性と放湿性に優れた素材でできているため、表地への蒸れを軽減して、繊維への負担を少なくすることも働きとしてあります。結果、表地の形態安定性が補われ、形崩れを防ぐため、長く着続けることができるのです。
<もちろんおしゃれに魅せるためのワンポイントとしても!>
上記のお客様の例のように、裏地があることで、チラリとスーツの中が見えた際に、おしゃれな印象を与えることもできます。また、裏地がないスーツは、シルエットが崩れてしまう上に、背中もペラペラになり、安っぽく見えてしまったり、肩パッドなどの内付属が露わになって、見た目の美しさも大きく損ねてしまったりします。他にも、季節によっては気になる、表地の透け防止効果も、裏地は備えています。裏地があるためことで、生地本来の綺麗さや、ドレープなど、スーツ全体の印象、シルエットに繋がる外観を整えてくれます。
スーツ裏地の種類
スーツの裏地には、次の3つの種類があります。種類ごとの違いを理解しておくことで、季節によって使い分けができ、快適な着心地を実現できます。特に個々の好みに合わせるオーダースーツを仕立てる時は、事前に知っておくことをおすすめします。
1.総裏
2.背抜き
3.半裏
<1.総裏>
1つ目は、総裏と言い、ジャケット内側全面に裏地が付いた仕様のことを指します。全面に裏地が施されている分、型崩れを防ぐ・表地を守る・温度と湿度の調整などの、裏地の特徴を最大限に発揮してくれます。一方で、デメリットとしては、真夏は暑く蒸れやすく、特にポリエステル素材の場合だと、暑さを感じやすいことがあります。そのため、通年用冬用スーツでは、総裏がおすすめです。裏地には体感温度を調整する機能があることから、気温の変化が大きい春・秋にも活躍してくれます。
<2.背抜き>
続いては、背中あたりから裾にかけて裏地が無い背抜きです。背抜きの最大の特徴は、軽く、清涼感があることです。裏地が少ない分、通気性が上がり、涼しくジャケットを羽織ることができます。デメリットは、総裏と比較すると、表地が傷みやすくなり、型崩れも起こりやすくなる点です。そのため、背抜きは夏用スーツにおすすめで、クールビズにジャケットを羽織る方は、背抜きを選ぶと良いでしょう。
<3.半裏>
最後の半裏とは、背抜きから、さらに脇の下から裾までの細かい部分も、裏地を無くした仕様のことです。メリットは、背抜き仕様よりさらに裏地の面積が少なくなり、通気性が上がって、軽さがある点です。一方で、デメリットは裏地の分量が総裏の3分の1以下となるため、形状維持の効果は薄れてしまい、シルエットが崩れやすく、シワがつきやすくなってしまう恐れがあります。こちらも背抜きと同様に、夏用および真夏用のスーツにおすすめです。
裏地によく使われる生地の素材
続いては、裏地の素材についても見ていきましょう。こちらも大きく以下の3種類の素材が、裏地には使われています。
1.合成繊維
2.天然繊維
3.再生繊維
<A.合成繊維>
皆さんに最も馴染み深いのが、科学繊維の中でも最も多く使われる、ポリエステルなどの合成繊維です。耐久性に優れており、メンテナンスしやすく、また安価である点が特徴です。ただし、他の素材に比べ、吸湿性が低く、通気性もあまり良くありません。また、静電気も起きやすく、冬場の着用には注意が必要です。
<B.天然繊維>
高級素材の1つである、シルクなどの天然繊維は、コートやスーツの裏地によく使用されています。吸湿性が高く、静電気も起きにくい素材で、汗を吸い取るため夏場にも向いているでしょう。高級素材であるため、なめらかで肌触りが良く、快適な着心地が得られる一方、耐久性が低くデリケートであることから、手入れをきちんとしなければいけない点は注意が必要です。見た目の光沢感や肌触りから、スーツに高級感を出したい場合などに利用されます。
<C.再生繊維>
再生繊維は、天然繊維を加工したものであり、レーヨンやキュプラなどが該当します。天然繊維と合成繊維の、両方の特徴を持った万能素材です。裏地の特徴を最大限発揮してくれるため、迷った場合は再生繊維を選ぶと、無難な選択になります。ただし、濡れるとシワになりやすく、形崩れを起こしやすいため、雨の日には避ける方が良いでしょう。
スーツ裏地の選び方
<おすすめの3ステップ>
裏地の選び方は、豊富な選択肢があります。あまり普段は見えない場所であるため、デザイン面では、それぞれの好みで良いとも言えます。以下では参考として、一般的な選び方を一例としてご紹介いたします。
1.季節、機能面から種類と生地を選ぶ
2.表地のカラーから裏地のカラーを選ぶ
3.最後に柄を選ぶ
ここまでご紹介してきたように、まずは裏地をどの種類にするか、どの生地にするかを決めましょう。これは、主に着る季節や、自身がジャケットを着るビジネスシーンに着目して選んでください。それが決まれば、次はどの色味にするかです。色味は、スーツの表地との相性で選ぶ方が良いでしょう。無難な選択は、表地と同系統の色ですが、あえてワンポイントとして目立たせたい場合は、対照的になるような色を選択することをおすすめします。そして、最後に柄を決めてください。どんなスーツにも合うのは、無地またはストライプ柄ですが、高級感を出したい場合は、柄が大きいベイズリー柄、カジュアルさを出したい場合は、チェック柄などが良いアクセントになったりもします。
オーダースーツで選べる裏地以外のオプション
<裏地を選ぶ際は自由に選べるオーダースーツを!>
ここまでご紹介してきたように、裏地には様々な特徴や種類があり、これらを理解しておくと、スーツ選びがより一層楽しくなります。せっかく裏地の理解が深まったのであれば、ぜひオーダースーツを試してみてはいかがでしょうか。オーダースーツでは、豊富な選択肢の中から、個性を存分に発揮することができるオリジナルな裏地を選択することができます!
<オーダースーツでは裏地以外にもワンポイントを楽しめる>
その他にも、オーダースーツでは、ジャケットをよりおしゃれに魅せるための、様々なオプションが用意されている点も魅力です。例えば、ジャケットの袖口についているボタンを、通常の飾りボタンから、ボタンの留め外しが可能な本切羽に変更することが可能です。他にも、ジャケットのポケットに小さなポケットを追加したり、スラント(斜め)にすることも可能ですし、襟のフチにAMFステッチを施して手縫いのような風合いを演出したりもできます。このように、自分の好みをふんだんに反映した、こだわりの1着を作れる点が、オーダースーツの最大の魅力です。
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
<「オーダースーツSADA」について>
「オーダースーツSADA」は、全国に50店舗を展開する、オーダースーツチェーン日本一のブランドです。また、おかげさまで、これまで累計約500万着ものオーダースーツを仕立ててます。
「オーダースーツSADA」の最大の特徴は、圧倒的なコスパの高さです。既製服と変わらない値段にも関わらず、オーダーメイドの良さである品質の高さを兼ね備えた、最高コスパのフルオーダースーツをご提供することが可能です。
<まとめ>
今回は、スーツにおける裏地の特徴や選び方のコツをご紹介しました。特に、オーダースーツでは、裏地の良さを最大限に考慮した、オリジナルな1着に仕立てることが可能です。ワンランク上のおしゃれな着こなしを目指して、ぜひ一度この機会に、試してみてはいかがでしょうか。
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