マルラーネの生地の魅力とは?ブランドの特徴や高い機能性について解説!
2021年11月7日当時のものです。
公開から3年以上経過しています。
(1140日)
こんにちは、仙台泉店です!
本日は、お客様のスーツのご紹介です。
イタリアの老舗メーカー「マルラーネ」の生地で仕立てて頂きました。
ネイビーのストライプですっきりと
水牛のボタンでマットに大人っぽく
そして裏地は赤のレオパードで華やかに
表地と裏地のギャップがとても魅力的です。
また、ストレッチ性のある生地の為、
着やすさを残しつつ細身のシルエットにできました。
素敵な着こなしで、良い成人式をお過ごしください!
高いクオリティとコスパを誇る有名ブランド「マルラーネ」とは
マルラーネは1952年に創業されたイタリアの素材メーカーです。
イタリアの最大手メーカー「マルゾット」のグループ企業であり、当時もともと持っていた技術を、グループに入ったことで大きく成長させました。
グループに入り流通ルートを確保したことで、より低コストかつ高品質な生地の生産を可能としたのです。
そのため現在では、「高品質、高コストパフォーマンスの生地を生産するメーカー」として名を馳せています。
マルラーネの生地で作られたスーツは非常に着心地がよく、撥水性など機能性にも優れているのが特徴です。
後半でそんなマルラーネの生地の機能性についても詳しくご紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね!
マルラーネの生地で製作したスーツの魅力
マルラーネはイタリアのメーカーであり、マルラーネの生地で製作されたスーツは「伝統のある正統派スーツ」のような雰囲気になります。
昔からのイタリア生地の魅力は、光沢のあるウール生地の高級感や、なめらかでやわらかい手触りなどです。
マルラーネもこのような特徴を受け継いでおり、製作されたスーツは非常に高級感があります。
それでいて比較的安価なものですから、人気があるのもうなずけますね!
生地を理解するための「糸の太さ」「密度」「織り方」
マルラーネの真の良さを理解するためには、生地を「どのような糸の太さで」「どのような密度で」「どのような織り方で」製作しているかを理解する必要があります。
マルラーネは、これらの要素をうまく複合させて、春夏・秋冬それぞれのシーズンや、用途に合わせた生地を作っているからです。
マルラーネでスーツを仕立てる際にどの要素を重視するかのチェックポイントにもなるので、サッと目を通していただければ幸いです!
それぞれ、解説していきましょう!
糸の太さについて
スーツに使われる糸は、細ければ細いほど上質で、コストも上がります。
ウールの原料となる羊毛が繊細なものでないと、細い糸はそもそも作れないからです。
しかし、マルラーネのような上質な素材の場合は、この基本のセオリーを無視しています。
マルラーネは、本来であればもっと細い糸が作れる原料を用いて、あえて太い糸を作っているのです。
なぜこのようなことをするのかというと、太い糸の方が「滑らかさ」や「高級感」を出せるからですね。
また、「防シワ性」のような機能性の観点から見た場合も、実は糸の太さはそこまで影響しません。
実際に機能性に影響するのは、原料となる羊毛の繊細さである「クリンプ」と呼ばれる縮れの程度です。
上質なマルラーネの場合はこのクリンプも上質で、防シワ性も高く仕上がっています。
マルラーネには「super100’」「super120’」などの品番がありますが、ザックリ言うとこの数字が高いほど上質なクリンプをもち、機能性が高いということなので覚えておきましょう!
生地の密度について
生地の密度は、「打ち込み本数」と呼ばれます。
打ち込み本数と仕上がりの関係
打ち込み本数が少ないと柔らかい仕上がりになりますが、耐久性が落ちてしまいます。
かといって打ち込み本数を増やしすぎると、耐久性はあっても硬すぎる仕上がりになるのです。
しかし、マルラーネのような上質な素材の場合は、非常にやわらかい原料を使用しているため、打ち込み本数を増やしても耐久性としなやかさを共存させることができます!
打ち込み本数とコストの関係
打ち込み本数が多くなればなるほど、時間がかかるためコストが上がります。
早く打ち込むこともできますが、原料に余計なテンション(張り)がかかってしまうので品質が落ちてしまいます。
マルラーネのような上質な素材の場合は、最適な打ち込みスピードを選択することで、コストをギリギリまで抑えつつ、高い品質を保つことが可能です!
生地の織り方について
生地の織り方は基本的に以下の3つです。
l 平織り
l 綾織り
l 繻子織り
それぞれの織り方について解説します!
平織り
平織りは使っている素材の品質の影響が最も出やすい、コストの安い基本の織り方です。
主に春夏に着られるスーツに使われており、清涼感を出せるのが特徴です。
中国製の激安スーツなどでも平織りを採用していることが多いですが、マルラーネのような上質なブランドとは明らかな差が出ます。
これは、そもそもの原料となるウールの質と生地の密度が違うためです。
つまり、マルラーネは低コストの平織りでも十分に高品質が出せる、というわけです!
綾織り
綾織りは、平織りよりもコストが掛かる、単純な繊維の交差ではない織り方です。
主に秋冬に着られるスーツに使われますが、マルラーネの場合は春夏用にも使われます。
後述する繻子織りより、見た目で劣りますが耐久性が高いのが特徴です。
春夏用にする場合には、細番手の糸を使って重量を抑え、清涼感・通気性を重視した作りにします。
しかし、この場合は上質になる代わりにコストが上がります!
繻子織り
繻子織りも綾織り同様秋冬スーツによく使われる織り方です。
繻子織りは繊維が一方向に並んだような見た目になり、より光沢感・高級感を出すことができます。
しかし、コストがかかり、少し耐久性が落ちるのが難点です!
日々のスーツスタイルで活躍する生地の機能性
マルラーネの生地は、特に外回りの仕事をする営業マンや、活動量の多い若い方にピッタリの機能性を持っています。
過酷な満員電車での通勤が多い、日本のビジネスマンにも適した機能性です。
そんなマルラーネの生地が持つ以下の3つの機能性についてご紹介しましょう!
l 高い防シワ性
l 雨に強い撥水性
l のびやかなストレッチ性
それぞれご紹介していきます!
高い防シワ性
マルラーネには高い防シワ性があります!
どのくらいシワができないかというと、スーツの袖を鷲掴みにしてグシャグシャに潰してもシワがつかないほどです。
マルラーネもこの点はとても自信をもっており、一日(=1440分)着てもメンテナンスフリー、という意味を込められた「マルラーネ1440」という生地もリリースしています。
シワがつきやすい満員電車での移動や、日々の活動量の多い日本のビジネスマンにピッタリです!
雨に強い撥水性
マルラーネには非常に高い撥水性があります!
多少の雨に濡れても、水滴がスーツに染み込まず「水玉」の状態でスーツの上に乗るほどの撥水性です。
手でさっと払ってしまえば、ほとんど湿っていない状態でスーツを着続けられます。
日本の気候は年中通して湿度が高く、梅雨もあり雨も多いためこのマルラーネの撥水性はとてもマッチします。
一度マルラーネの生地で製作したスーツを着たら、雨の日には他のスーツはジメジメして着られないほどの感覚ですよ!
のびやかなストレッチ性
マルラーネの生地にはかなりのストレッチ性があります。
のびのびとした快適な着心地で、日々の活動のストレスを軽減してくれるでしょう。
立つ、しゃがむ、歩く、あらゆる動作を軽快に行えるこのストレッチ性は、日本のビジネスマンが求める機能性そのものですね!
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
「オーダースーツSADA」は、これまでに全国で累計500万着以上のスーツを仕立てているオーダースーツブランドです!
「オーダースーツSADA」のオーダースーツは、初回19,800円(税込21,780円)(※2022年9月時点)の圧倒的な低価格でスーツを製作します。
仙台泉店に限らず、どの店舗にも豊富なスーツのお仕立て経験のあるスタッフが在籍しています!
もちろん、今回ご紹介したマルラーネ生地のスーツもお仕立て可能です!
ただしマルラーネは在庫がないこともあるので、先に店舗へ確認してみてくださいね!
ぜひ、「オーダースーツSADA」へのご来店予約をお待ちしております!
スリーピース
生地素材 |
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裏地 |
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ボタン |
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オプションその他 | |
担当スタイリスト |