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スーツの袖、仕立て方の種類とは?本切羽仕様やボタンの並べ方について解説!

投稿日
最終更新日
この記事の内容は、
2021年1月25日当時のものです。
公開から3年以上経過しています。
(1432日)

こんにちは

オーダースーツSADA仙台駅前店です^^

お客様の素敵なスーツをご紹介致します♪

ピーク衿とチェンジポケット、本開きでこだわりのデザインでお仕立ていただきました。

グレンチェックにブルーのラインが入っていてお洒落な生地で、とてもお似合いです

撮影にご協力頂きありがとうございました。

今回、袖のボタンを「本切羽」仕様でお仕立てさせて頂きました!

ご存じない方も多いかと思いますが、実は袖のボタンの仕立て方には種類があります。

ここからは「本切羽」をはじめとする袖のボタンの仕立て方について詳しく解説していきます!

ぜひ、この記事を読んで本切羽仕様のスーツを仕立ててみてくださいね!

スーツの袖の仕立て方には種類がある

スーツの袖の仕立て方には以下の2種類があります!

  • 開き見せ
  • 本切羽

それぞれの仕立て方について解説していきます!

開き見せ

一つ目の仕立て方は、ごく一般的な「開き見せ(あきみせ)」です。

既製品のスーツの大半に取り入れられている仕立て方で、数個のボタンとフェイクのボタンの穴がデザインされています。

フェイクの穴は全く開かない仕様となっており、完全に飾りとしての役目を果たしているのです。

また、袖丈を調整したい場合は開き見せなら袖口から簡単に行えます。

袖丈が調整しやすいように、ほぼすべての既製品のスーツには開き見せが採用されているわけですね。

本切羽

二つ目の仕立て方「本切羽(ほんせっぱ)」は、パッと見の見た目は開き見せと同じです。

ですが、実際にボタンが開くようになっています。

実用的に腕まくりをして使っている方もいますが、こちらも主にはデザインの意味が強いです。

ボタンの留め外しを変えることで、着こなしにアクセントをつけられます。

多くの方は、より「オシャレに着こなす」ために本切羽を採用していますね!

ボタンの並べ方も選べる

開き見せ、本切羽のどちらを選んでも袖口のボタンの並べ方を選ぶことができますよ。

ボタンの並べ方には以下の2種類があります。

  • 並べボタン
  • 重ねボタン

それぞれ解説します!

並べボタン

一つ目は、一般的な「並べボタン」です。

4つ、もしくは3つのボタンをただ横に並べただけのデザインとなっています。

昔から、既製品のスーツはほぼすべてこの並べ方です。

重ねボタン

二つ目は、ちょっとオシャレな「重ねボタン」です。

「キッスボタン」と呼ばれることもあります。

4つ、もしくは3つのボタンが付いている点では並べボタンと同じです。

ですが、こちらはボタンが重なるようにつけられています。

実はこの重ねボタン、機械を使った縫製ではほぼ実現不可能です。

並べボタンと大して変わらないように感じますが、実は非常に高い技術を要求されます。

当初は、イタリアの職人が自分の技術をアピールするために始めたという説があるほどです。

とはいえ機能的には特に変わりなく、あくまでオシャレの一環として取り入れるものだと思っておけばOKでしょう!

本切羽にするメリット

では、本切羽にすることで得られるメリットにはどんなものがあるでしょうか?

本切羽にすることには、以下の2つのようなメリットがありますよ。

  • こなれたオシャレ感を出せる
  • シャツごと袖をまくれる

それぞれのメリットについて解説します!

こなれたオシャレ感を出せる

本切羽ではボタンを外せるので、これを駆使してオシャレ感を出せます。

常にボタンを1つか2つ開けておいたり、片方だけ開けるなどの工夫をしていると、とてもこなれた雰囲気が出せますよ。

また、本切羽は高級スーツだと思っている方が多いので、「高級スーツで洒落た着こなしをしている」と思わせることも可能です。

もちろん、普通にボタンを全部留めて「開き見せ」に近いスタイルでビジネスシーンをビシッと決めるのもOKですよ!

シャツごと袖をまくれる

本切羽の場合、ボタンを全部外せばシャツごと袖をまくれます。

シャツの切れ目とスーツの切れ目を合わせて、そのまま綺麗にまくり上げるだけ。

普通のスーツではできない、男らしさを演出する着こなしができますよ。

ジャケパンスタイルに取り入れて、よりカジュアル感を出した着こなしにするのも良いですね!

スーツの袖ボタンの歴史

ここまで読んで、そもそも「スーツの袖のボタン、なんのために付いてるの…?」と思った方もいるのではないでしょうか。

実際、「本切羽仕様ならワイシャツごと袖をまくれる」以外のメリットが今のところ見当たりませんよね。

本当にオシャレだけを目的としていたのでしょうか?

実は、このボタンが付いた背景は意外なものでした。

袖のボタンがついているのは「鼻水を拭かないため」

実はこの袖のボタン、真の目的は「鼻水を拭かないため」だったと言われています。

確かに、ボタンがついているジャケットで鼻水を拭こうとは思えませんね。

本切羽のようなボタンが取り外せるデザインも、実は比較的最近になって登場したものです。

ではこの袖のボタンの使い方は誰が考案したのか?その答えは更に意外なものでした。

最初に始めたのはあの「ナポレオン」

そう、鼻水を拭かないようにボタンをつけ始めたのは、フランス皇帝の「ナポレオン」だったのです。

当時、フランス軍が侵略のためロシアの極寒を超える際、隊員が皆ジャケットの袖を鼻水まみれにしながら進軍していたとのこと。

しかし、袖が鼻水だらけの軍隊では弱そうなので、鼻水を拭けないようにボタンを付けてしまったのです。

そのボタンが何らかの理由で流行し、そのままスーツのディテールとして残ったと言われています。

とても意外な経緯ですが、これを知るとなんとなくスーツのボタンにも愛着がわいてきますよね。

本切羽にすると袖の長さが変えられない?

本切羽にすると、袖の長さ(袖丈)が変えられないという噂を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

実際には、本切羽は袖丈を変えられますが、非常に手間がかかります。

その理由と、袖丈を変える方法について見ていきましょう。

本切羽の袖丈は肩から調整する

本切羽は袖に切れ目とボタンの穴を作っているため、袖口から丈が調整できません。

そのため、丈の調整はすべて肩から行う必要があります。

肩から調整する場合は、一度肩の部分をすべて外して縫製し直すという流れです。

文字で見ただけでも、大がかりな作業だと分かりますよね。

できれば最初から採寸をしっかりして、袖丈は調整しないで済ませたいところです。

袖丈の調整は洋服のお直し専門店で

袖丈の調整は一般のスーツ量販店では少々難しい作業です。

基本的に、洋服のお直し専門店へ依頼することになるでしょう。

お直し専門店の場合、店舗にもよりますが料金は10,000円前後、納期は最短でも一週間くらいかかるとみておいた方がいいでしょう。

せっかく安く既製品を買えても、実際には袖丈の調整で高コストになっていた…というケースも少なくないので注意が必要ですね。

オーダースーツで作るのが最もおすすめ

袖丈の調整は非常に高コストで手間もかかることだとお分かりいただけたかと思います。

そこで私たちがご提案するのが「オーダースーツ」という選択肢です。

オーダースーツであれば、最初から全身をくまなく正確に採寸できます。

そのため、「本切羽仕様で仕立ててから袖丈が合わなかった!」という事態は基本的に起こり得ません。

袖丈の調整で余計なお金もかからないので、最終的な金額が安くなることもあり得ます。

本切羽仕様のスーツを着てみたい方は、ぜひオーダースーツで仕立ててみてはいかがでしょうか?

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?

オーダースーツSADAは5,000,000着以上のスーツを仕立ててきたオーダースーツブランドです。

オーダースーツSADAでは初回19,800円(税込21,780円:2022年10月現在)の低価格からスーツをお仕立てできます。

本切羽試用のスーツのお仕立てにおける課題である正確な採寸も、オーダースーツならバッチリです。

無料でお仕立て後1か月間は裾や着丈などのお直しにも対応します。

初めての本切羽仕様のスーツを最大限カッコよくお仕立てしますよ!

ぜひ、オーダースーツSADAへ来店予約をお待ちしております!

S3ツ揃

生地素材
  • No:7-6557
  • ウール100%
  • ナチュラルストレッチ素材
  • グレーチェック
裏地
ボタン
オプションその他
  • ピーク衿
  • チェンジポケット
  • 本開き
担当スタイリスト