スラックスのタックとは?種類やタックがある理由を解説!スラックスの真ん中の線との違いも紹介
2019年11月28日当時のものです。
公開から5年以上経過しています。
(1851日)
仙台駅前ショールームです(*’ω’*)
本日はお客様のスーツのご紹介です!
★お客様コレクション★
黒のストライプの生地で仕立てて頂きました
スラックスを太くしたいというお客様のご希望で
タックを3本入れ、かなり太めのシルエットにしました!
スラックスと対照的に、ジャケットは着丈を短めにし
細身ですっきりとさせています
裏地は鮮やかな赤を合わせて、
釦はオーバルの青です!
オーバル釦についての記事はこちらからどうぞ
https://www.ordersuit.info/stores/sendai-station/blog/113316/
※採寸など含めて、1時間前後お時間を頂戴します。
余裕をもってご来店いただきますようお願いいたします。
さて、今回お客様には「スリータック」のスラックスを含めたスーツをお仕立てさせていただきました。
タックが多ければ多いほどスラックスが太く見えるのは、このスーツを見ればお分かりかと思います。
タックにはいくつか種類があり、それぞれ見た目や着た時の印象も違うものです。
今回はこの「タック」について詳しくご紹介いたします!
ぜひ、「タック入り」のスラックスをお仕立てしてみてくださいね!
スラックスの「タック」って何?
タックとは、スラックスのウエスト部分にあるヒダ状の折り目のことです。
左右にそれぞれ1~3本、同じ数だけタックを入れます。
タックは多ければ多いほどスラックスが太く見えるので、体形や目的に合わせた数のタックを入れるのが基本です。
少し前まではスーツに合わせるのはタックのないスラックスが主流でした。
ですが、最近ではタック入りのスラックスがトレンド。
ぜひこの機会に、トレンドに遅れを取らないようタックについて覚えていってくださいね。
タックはなぜついているのか
タックをつけることには、明確な2つのメリットがあります。
2つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
動きやすくなる
1つ目のメリットは、腰回りに余裕ができ動きやすくなることです。
タックがあれば、下半身の動きに合わせてスラックスが左右に広がってくれます。
タックがないズボンは履いている状態から腰回りを全く広げられないため、しゃがむ・座る・立つといった基本動作すらも窮屈に感じてしまいます。
窮屈に感じず、ゆとりを持って着られるのは、タックをつける最大のメリットでしょう。
オシャレを楽しめる
2つ目のメリットは、オシャレの一環として取り入れられることです。
ウエスト部分から付いた折り目は、スーツにクラシカルな雰囲気を与えてくれます。
着用シーンに合わせてタックの数が違うスラックスを履くのはもちろん、気分で変えてみるのもまた一興です。
コーディネートの1つの選択肢として、タックを取り入れてみましょう。
タックは数によって種類が分かれる
タックはその本数によって種類・呼び名が変わります!
それぞれ解説していきます。
ノータック:タックがない
ノータックはその名の通りスラックスにタックがないデザインです。
腰から下をスッキリ見せたいならノータックがおすすめ。
ぴっちりしたサイズ感で、最も下半身が細く見えるのはノータックです。
ただし、ノータックには腰回りにほとんどゆとりがないので、頻繁に動く人にはおすすめしません。
また、ぴっちりしたサイズ感はカジュアルな印象も与えます。
どちらかというとノータックは、ビジネススーツよりもカジュアルなジャケットに合わせた方がいいでしょう。
ワンタック:タックが1本
現在、日本でトレンドとなっているのはこのタックが左右に1本ずつのワンタックスラックスです。
1本のタックが腰回りにゆとりをもたせつつ、シルエットをそこまで太くしないのがポイント。
ビジネスにも最適な、クラシカルな雰囲気を演出できます。
動きにもゆとりがあるため、立つ・座る動作が比較的多い方におすすめです。
デザインと機能を兼ね備えているちょうどいいバランスがワンタックの魅力でしょう。
ツータック:タックが2本
ワンタックからさらに左右のタックを1本増やし、2本ずつにしたのがツータックです。
ワンタックよりも動きやすさを強化しているため、頻繁に激しい動きをする方にもおすすめ。
ただし、下半身が非常にゆとりのある、太めのシルエットに見えます。
これを品格のある雰囲気と受け取る方もいますが、「だらしない」と感じてしまう方も少なくありません。
ジャケットも含め全体的にちょうどいいゆとり感をイメージするなど、だらしなく見えないような工夫が必要でしょう。
スリータック:タックが3本
スリータックは左右のタックを3本まで増やしたデザインのものです。
先述した3つのタックの種類より遥かに動きやすいですが、腰回りが非常に太く見えてしまうのがネックです。
スリータックは1980年代に流行しましたが、現在ではスリータックスラックスを履いている人はほとんどいなくなってしまいました。
ですが、体格がいい方はスリータックでもかなりバランスの良いシルエットに見えることもあります。
冒頭で紹介した、お客様にお仕立てさせていただいたスリータックのスラックスも、比較的ゆとりはあってもシルエットが崩れていないと感じませんか?
スリータックは履く人の体形や他のアイテムにも大きく左右されますが、まだまだ活躍できる場面の多いタックの種類です!
タック付きのスラックスはどんな人におすすめか
基本的に、動きにゆとりを持たせたい時には、タック付きのスラックスを履くべきでしょう。
タックの数に違いはあれど、この点は共通事項ですね。
それぞれのタックの種類別に、「どんな着こなしをしたい人におすすめか?」について見ていきましょう。
ノータック:カジュアルな着こなしをしたい人に!
ノータックのスラックスを履くと、全体的にスラっとしてカジュアル目の印象になります。
オフィスカジュアルやプライベートなど、カジュアルOKのシーンで着こなすのがおすすめです!
ただし動きにゆとりがなく、活動量の多い方には向かないので注意しましょう。
ワンタック:ビジネスに最適な着こなしをしたい人に!
ワンタックのスラックスは、現代日本では完全に基本のスタイルとして定着しています。
ビジネスシーンで外れることのない間違いない着こなしは、ワンタックのスラックスで実現できるでしょう!
動きにゆとりも持てるので、アクティブに外回りをする営業マンにもおすすめです!
ツータック:上品な着こなしをしたい人に!
ツータックのスラックスは、ゆとりがある分エレガントな印象を感じさせます。
そのため、ビシッと決めた上品な着こなしがしたい人におすすめです!
カジュアルなアイテムは合わせづらいので、ベストを着てみるなどよりフォーマルに決めてみてくださいね!
スリータック:個性的な着こなしがしたい人に!
スリータックのスラックスは、残念ながら現代日本で履いている人はほとんどいません。
ですがこれを逆手に取れば「スリータックのスラックスを履けば個性的なスタイルになる」ということです。
周りと差を付けた、個性的な着こなしがしたい人におすすめします!
スラックスの真ん中に入っている線はタックとは違うの?
スラックスの真ん中、太ももから裾の部分にかけて入っている線は「センタープレス」と呼びます。
タックは腰回りのひだの部分のみを指すので、センタープレスとは違うもの。
センタープレスがついている理由はただ一つ、「カッコよく見えるから」です。
足が長く見え、ビジネス向けのフォーマルな印象になりますね。
カジュアルなスラックスの多くには、このセンタープレスは入っていないでしょう。
また、タックはそもそも生地を折り返して作っているため、消えることはありません。
対してセンタープレスは、しっかり折り目を付けないと消えてしまいます。
しっかり折り目を付けてハンガーにつるしたり、定期的にアイロンをかけるなどの対策が必要ですね。
センタープレスはしっかり見た目を保って、スーツスタイルをカッコよく維持しましょう!
オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは?
オーダースーツSADAは、これまでに累計5,000,000点以上のスーツを仕立てているオーダースーツブランドです。
オーダースーツSADAでは初回19,800円(税込21,780円:2022年10月現在)の低価格からスーツをお仕立てできます。
今回ご紹介したようなスリータックのスラックスのお仕立てについては、スタイリストに一度ご相談ください!
ぜひ、オーダースーツSADAへ来店予約をお待ちしております!
2ボタン シングルスーツ スリーピース
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