センターベントorサイドベンツ?
こんにちは!
オーダースーツSADA東京駅新丸ビル店でございます。
今回はお客様からもよくご質問を頂くセンターベントとサイドベンツについてご紹介致します🤩
センターベント
街中でスーツを見てみると、流通しているのはビジネスシーンに限らずどんな場面でも使えるセンターベントが少し多いのかなという印象があります。イギリスでスーツが誕生した当初はノーベントが主流でした。ノーベントは貴族たちが馬に乗りにくいというという理由で出来たのがセンターベントなんです!つまり動きやすさを追求した昔の貴族の乗馬服とされたデザインだったんです。馬に乗った姿勢、裾がきれいに見え、馬乗り、とセンターベントが言われるのはそのためです。現在に置き換えるとスーツを着て椅子に座って作業する時間が多い方は形を綺麗に見せてくれるセンターベントが良いかもしれません。また、リクルートスーツはかっちりめのセンターベントが望ましいでしょう。どの年代にも合うスタンダードなタイプですが、どちらかといえば細身でスポーティーなスタイルになるセンターベントがお好みの20代の方に合います。サイドベンツに比べて着丈も短い物が多いので、ヒップが小さい方やヒップの筋力があれば、お尻が見えていても綺麗なシルエットに見えます。ジャケットの丈はお尻が隠れるくらいが標準ですが、あまりに短すぎるとカジュアルになりすぎてしまいますので、短めのスッキリめがお好みの方でも少しお尻が見えるくらいがいいと思います。
サイドベンツ
両サイドに切れ込みが入っているためセンターベントよりも動きやすく、騎士が剣を抜いたり下げる際に上着が邪魔にならないことを目的として両脇を開けて動きやすい作りにしたとされていて、剣吊りと呼ばれることもあります。イギリスのスーツは圧倒的にサイドベンツが多く、英国調のスーツとの相性が抜群です。今の時代のサイドベンツのスーツは権威や貫禄が出た印象になります。 サイドベンツは着丈の長さもセンターベントに比べて長くなるのでエレガントな印象になり、 短い着丈にしてしまうとスマートには見えますが、エレガントな印象にはなりずらいため、お尻が隠れていないとサイドベンツの良さが引き立ちにくいです。信頼できる印象を与えたい場面ではジャケットの着丈は長めがおすすめです。ヒップが大きく、センターベントではベントが開きっぱなしになってしまうという方は、 サイドベンツのほうがヒップ周りがすっきりと、フィットした印象になります。 若々しい印象よりかは落ち着いた印象になる為、30代以上の大人の男性に合います。
センターベント、サイドベンツ、、、歴史や見え方にはこういった違いがあったんですね。今後スーツをご購入される際にぜひ参考にしていただけたらと思います。
それぞれを実際にお試し頂いてご自身に合うスーツを捜してみて下さい🥰