織柄スーツの基本と特徴|織柄スーツでさりげないお洒落を
N.S様 男性
2021年5月20日当時のものです。
公開から3年以上経過しています。
(1312日)
無地スーツには飽きたけれど柄物スーツは少しハードルが高いと感じている方は、実は意外と多いのではないでしょうか。スーツのお洒落を楽しみたいけれど、職業上柄物スーツは着ることができないという方もいるかもしれません。
また、柄物スーツは柄の大きさや色などによってカジュアルに見えやすい傾向があり、シーンごとに気を配る点が多くあるため、挑戦するのには勇気がいると感じる方もいるでしょう。
柄物スーツにハードルの高さを感じている方におすすめしたいのが、無地でも柄物でもない、織柄スーツです。無地ほど地味ではなく、柄物ほど目立ちすぎないのが特徴で、シンプルな分着回しができます。また、無地や柄物では実現できない、さりげないお洒落を楽しめるのです。
こちらの記事では、織柄スーツの基本と特徴、織柄スーツのおすすめコーデなどをご紹介していきます。
(担当者から)
鍛えられているお身体に合わせて
肩幅を広げつつ胴回りをシェイプして
逆三角形のラインを演出しております。
パンツもほど良く細身に仕上げとても
お似合いでした。
投稿が遅くなり申し訳ございません。
撮影のご協力ありがとうございました。
織柄ってどんな柄?
織柄とは、糸の織り方を変えることで柄を表現した生地のことです。シャドー柄とも呼ばれ、同じ色の糸の「織りの方向」や「太さ」などを変えて柄を表現します。一見無地にも見えますが、光の加減や近くで見たときに柄が浮き出て見えるような印象です。
織柄のメリットとして、どんなシャツやネクタイとも合わせやすい点が挙げられます。柄が大きく入っていると、シャツやネクタイのコーディネートにも迷いますが、織柄であればどんな色柄でも合わせられるのです。
無地と織柄は違うの?
一般的に無地スーツの生地は「平織り」か「綾織り」で織られており、織り方で柄をだす織柄とは別な物になります。
「平織り」は繊維の密度が高く丈夫で、摩耗にも強い点が特徴です。主に春夏用のスーツに用いられます。
「綾織」は斜紋線という斜めの織り目が連続しており、英語で「ツイル」と呼ばれます。特徴としては、平織りよりも糸密度を高くすることができるため、ソフトな風合いが特徴です。主に秋冬用のスーツに用いられます。
織柄スーツの魅力は、無地感覚で着られるのに華やかさのある印象に仕上がる点です。無地のスーツには「シンプル」という魅力がありますが、毎日着ていると飽きがくることもあるでしょう。織柄スーツであれば、さりげなく柄を取り入れられ、無地と変わらない感覚で着こなせます。柄物に抵抗のある方でも挑戦しやすいでしょう。
定番の織柄
織柄と一口に言ってもさまざまですが、特にスーツに使われる織柄にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは主な5つの織柄の特徴について解説します。
定番の織柄①シャークスキン
名前の通りサメの皮のようにザラザラとした手触りと見た目の織り方です。目が細かいため、肌触りが気になるほどではありません。滑らかな手触りとは違った面白さが感じられるでしょう。
通常の綾織は綾目が右上から左下に通っていますが、シャークスキンは綾織であるのに綾目が左上から右下に通っているように見えます。遠くから見ると無地ですが、近くで見るとシャークスキン特有の非常に細かな配列模様となっているのが特徴です。色はグレーが定番とされています。
定番の織柄②ヘリンボーン
ヘリンボーンは、日本語で「ニシンの骨」という意味です。その名の通り、織目がニシンの骨のように見えることから名付けられました。
右上がりの右綾織りと、左上がりの左綾織りを等間隔に組み合わせた織り方で、表面にVの字模様が浮き上がります。
「孫の代まで着られる」と言われるほどの高い耐久性に柔らかさを兼ね備えた、とても優秀な生地です。適度な厚みがあり、シワになりにくいのも特徴といえます。特にウール素材のヘリンボーンは暖かさがあり、秋冬スーツの生地として人気です。
定番の織柄③バーズアイ
バーズアイは、日本では「鳥目織」と呼ばれています。生地の織りによって、格子模様が鳥の目のような丸い形になって現れる点が特徴です。異なる2色の糸で織られており、生地表面にはハリと起伏感があります。大きな柄(ビッグバーズアイ)から小さな柄(スモールバーズアイ)まで変化に富み、質感はマットで光沢が抑えられています。イギリス発祥の生地として歴史があり、トラディショナルな装いに適しています。
定番の織柄④シャドーストライプ
糸の種類は変えず、右撚りの糸と左撚りの糸をしま状に配列し、撚り方向の違いだけで柄が作られています。
通常のストライプよりも柄が目立ちにくいため、ビジネスはもちろんフォーマルにも着られる織柄です。上品さと華やかさを演出できるため、結婚式の二次会などのパーティーに適しています。
定番の織柄⑤バスケットウィーブ
カゴの目のようになった織柄で、一見するとチェック柄に似ています。縦糸と横糸を2本以上引き揃えて平織りにした生地で、日本では「斜子織り」「カゴ目織り」と呼ばれています。
バスケットウィーブは織目にすき間ができ、ざっくりと柔らかい仕上がりとなって通気性が良く、夏用のジャケットに使われることが多い傾向です。
織柄のおすすめコーデ
織柄スーツは無地ほど地味でなく、柄物ほど派手ではないため、コーディネートがしやすいスーツです。
ここでは「シャークスキン」「ヘリンボーン」「バーズアイ」「シャドーストライプ」のおすすめコーディネートをご紹介します。
織柄のおすすめコーデ①グレーのシャークスキン×ブルーシャツ
シャークスキンであれば、最初は定番のグレーを選びましょう。シャツはグレーに合わせやすい淡いブルーのものを選び、シャークスキンの渋さに爽やかさをプラスしてみてください。
ネクタイはシャツの色であるブルーが柄に入ったものがおすすめです。靴とベルトはブラックを選び、グレーのスーツと馴染ませましょう。
織柄のおすすめコーデ②チャコールグレーのヘリンボーン×ボルドーネクタイ
秋冬に暖かく着られるヘリンボーン。色は秋冬に映えるチャコールグレーで、素材はウールを選んでみましょう。シャツはシンプルにホワイトがおすすめです。ボルドーのネクタイを差し色にし、ダークカラーの中にメリハリを付けてみてください。靴とベルトはシンプルにブラックを合わせると良いでしょう。
織柄のおすすめコーデ③ネイビーのバーズアイ×ブルーネクタイ
ネイビーのバーズアイは簡単にお洒落な印象になり、非常に使い勝手が良い組み合わせです。シャツは清潔感のあるホワイトを合わせ、柄は無地かシャドーストライプなどのシンプルなものを選びましょう。
ネクタイは同系色のブルーにすることで、すっきりとした印象となります。靴とベルトはブラウンを選び、スーツのネイビーを引き立てましょう。
織柄のおすすめコーデ④ブラックのシャドーストライプ×レジメンタルネクタイ
ブラックのシャドーストライプはドレッシーになりすぎないよう、ホワイトシャツを合わせて正統派コーディネートにしましょう。
スーツとシャツがシンプルなので、ネクタイは多色使いのレジメンタルネクタイがおすすめです。色はエンジやグリーンなど、落ち着いた色を選ぶと大人っぽさを演出できます。靴とベルトはスーツに合わせてブラックを選びましょう。
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