オプション紹介その⑤:AMFステッチ
2022年11月19日当時のものです。
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皆さまこんにちは、オーダースーツSADA新横浜プリンスペペ店でございます!
本日は当店で人気の高いオプションである、AMFステッチについての紹介を行っていきます。
そもそもステッチとは主にスーツの襟の端についている縫い目の事です。上襟や下襟、フロントライン、ポケット、ベント部分に入るのが一般的です。ステッチは端を落ち着かせるために抑えて型崩れを防ぎ、襟の形を綺麗に保つ役割があります。
スーツに入るステッチで主に使われているのはミシンステッチとAMF(アメリカン・マシン・アンド・ファウンドリー)ステッチの二種類があります。
ミシンステッチとは、目の細かいミシンで入れたステッチの事でブレザーなどを含むジャケットやアメトラのスーツに用いられることが多いですが、ブリティッシュやイタリアンのスーツではあまり見かけることの少ない仕様となっております。
AMFステッチは、手縫い風のステッチでミシンステッチよりも凹凸感が出るので、襟の印象をはっきりと立体的に見せる事ができ、高級感が出る仕様です。元来、オーダースーツというのは職人さんが作るハンドメイドのオーダースーツには標準で付いているものになりますが、時代の流れと共にハンドオーダーから徐々に量産がしやすい素材や仕様になっていき、手間のかかるハンドステッチというのは減っていきました。その結果、ハンドステッチではなく手縫い風に見えるミシンというのができ、そのミシンで入れたステッチというのをAMFステッチと言います。
ブランドによりますが、一般的に量産に特化した既製のスーツではステッチが入っていない物が増え、逆にオーダースーツや高級紳士服にはついているものが多く、そういった背景もありステッチが入っているスーツというのは、より高級感の出る仕様なので人気が高いオプションになっています。