スーツのボタンの「段返り」とは？特徴を他のデザインと比較！

静岡パルコ　５階の「オーダースーツSADA」です。

本日は、当店でスーツをお仕立て頂きました

T・U様をご紹介します。

★お客様コレクション★

お選び頂いた生地は、明るめ「ネイビー・ブルー」のストライプ柄で、

ストレッチ機能もある「ウール100％素材」です。

上着のデザインは、今人気の「3釦段返り」！　全体的にタイト・シルエットで

お作りしました。

ストライプ柄による縦長効果もあり、より一層　T・U様の

スタイルの良さが強調されていました。

お仕事用のスーツとお伺いしましたが、裏地はさり気ないオシャレ感のある

パープル系ペイズリー柄、釦はイタリー製をお選びいただきましたので、

少し華やかなビジネス・スーツに仕上がりました。

T・U様　写真撮影にご協力いただきありがとうございました。

今回お作り頂きました寸法などのデータは、登録・保存いたしました。

またのご来店を　スタッフ一同　心よりお待ちしております。

スーツの段返りって何？

段返りというのは、1番上のボタンが襟の裏側に隠れるようについているデザインです。

基本的に、段返りを適用する場合は、3ボタンのスーツに施します。

パッと見は2ボタンのスーツとほとんど変わりませんが、若干首元の「Vゾーン」が狭く見えます。

段返りスーツについて詳しく見ていきましょう。

1番上のボタンはあくまで飾り

段返りスーツの1番上のボタンはあくまで装飾の意味でついており、つけることはありません。

ボタンを留めるための穴「ボタンホール」も、少し小さめにつけられています。

留められないことはない穴の大きさですが、ボタンを留めてしまうと明らかに窮屈に見えてしまうでしょう。

後半でも解説しますが、間違っても留めないようにしてくださいね！

段返りにすると襟の立体感が増す

3ボタンの段返りスーツは、通常のスーツより襟が立体的に見えます。

これは、隠れたボタンにより下襟の根元が少し広がり、角度がつくためです。

細身の方でも極端に細くないウエストラインを生み出し、少し大人びた雰囲気を演出できます。

段返りスーツは、パッと見の見た目は2ボタンと変わらないため、意味がないと思われがちです。

ですが、特に細身の方に着せて比べると、明らかに胸元から腰回りの見た目に差が出ます。

段返りスーツは、スタイルの良い方にぜひ一度お試しいただきたいスーツです！

段返りは「アメリカントラディショナルスタイル」の原点

3ボタンの段返りスーツは、実はアメリカの基本のスーツスタイル「アメリカントラディショナル」の基本となるフロントデザインです。

日本ではあまり認知度が高くないため、段返りスーツ自体多くの方にカジュアルな生地素材を使った、カジュアルスーツに利用するものだと思われています。

実際にはビジネスで問題なく着用できるデザインですが、日本人にはあまり馴染みがないために嫌悪感を抱く方も少なくありません。

重要なビジネスシーンでの着用や、営業マンなど社外のお客さんとよく関わる方は避けておいた方がいいかもしれませんね。

3つボタンと2つボタンのスーツの特徴

段返りのない3つボタンスーツと2つボタンスーツの特徴を改めて見てみましょう。

段返りスーツとの比較・参考にしてみてください。

3つボタン・段返りなし：Vゾーンが狭く見える

段返りのない3つボタンスーツは、他のスーツと比較しVゾーンが大幅に狭く見えます。

ネクタイやワイシャツの見える面積が少ないため、与える印象はスーツの色柄によるものが大半です。

ウエストのラインはくびれのないシルエットになり、比較的大人びた雰囲気になります。

良く言えばクラシカルに、悪く言えば古臭く見えてしまうので、最近の若い方はあまり着ていません。

ただし、あえて着用して大人びた優しい印象を与えるのも悪くはないでしょう。

2ボタン：定番のスーツ

2ボタンは最も着用している人が多いオーソドックスなスーツです。

定番のスーツのため、ビジネスシーンでもフォーマルなシーンでもOK。

カジュアルなジャケットすら、現在も2ボタンが定番です。

ボタンを1つだけ留めるので、ボタンを留めた高さで腰が引き締まります。

これにより、細身のシルエットになるのが特徴です。

まず不快な印象を与えることはないので、とりあえず2ボタンのスーツを着ておけば間違いはないですね。

他のデザインのスーツに挑戦する前に、まずは2ボタンのスーツを何着か揃えることをおすすめします。

正しいスーツのボタンの留め方

それぞれのデザインのスーツごとにボタンの留め方が違います。

留め方を間違えてしまうと、違和感を与えたり、窮屈そうに見えてしまったりということも。

無駄に印象を落とさないよう、正しいボタンの留め方を覚えておきましょう。

2つボタン：下のボタンは外す！

2つボタンのスーツは、上のボタンだけを留め、下のボタンは外した状態にするのが基本です。

ボタンを２つとも留めてしまうと、明らかに腰回りが窮屈に見えます。

2ボタンのスーツは腰のラインがくびれて細く見えるのが大きなメリットですが、これでは台無しになってしまいますね。

スーツの幅に余裕がない場合は、シワができる原因にもなってしまいます。

2つボタンのスーツは基本中の基本ですが、意外と間違っている方が多いので注意しましょう！

3つボタン・段返りなし：一番下のボタンだけ外す！

段返りのない3つボタンのスーツは、上2つのボタンを留め、一番下のボタンだけを外した状態にします。

ボタンを3つとも留めると、2ボタンスーツ同様に腰回りが窮屈になるでしょう。

また、ベルトが完全に隠れてしまうので、腰の位置がどこだかわかりにくくなってしまいます。

脚も短く見えてしまうので、全身の見た目の印象はマイナスです。

3つボタンのスーツは、必ず一番下のボタンだけを外してくださいね！

3つボタン・段返りあり：上下のボタンは外す！

段返りありの3つボタンのスーツは、真ん中のボタンだけを留め、上下のボタンは外します。

一番多い間違い方は、段返りのない3つボタンのスーツと同じように一番下のボタンのみを外してしまうパターンです。

段返りのスーツでこの間違いをしてしまうと、首元のVゾーンが明らかに狭くなります。

他のどのスーツのどんな間違え方よりも窮屈に見えてしまうので、しっかり覚えておきましょう！

どのスーツでも座る時は外す！

ここまで、立っている時のボタンの留め方を紹介してきました。

どのスーツでも共通ですが、座っている時はボタンを外します。

スマートにボタンをつけながら立つのが基本です。

一昔前までは、むしろ「座っている時もボタンをつけろ」派が多かったのですが、今ではすっかりボタンを外す方が定着しています。

ただし、例外は「就職活動の面接時」です。

面接時は、終始フォーマルなスタイルでいた方が印象が良いでしょう。

明らかにカジュアルな会社でない場合は、留めっぱなしにしておいた方が無難です。

就職活動以外のシーンで座る時は、スーツのボタンは外してくださいね！

スーツのボタンはどれがおすすめ？

最初に用意するスーツは必ずスタンダードな「2ボタン」にしましょう。

今回ご紹介した段返りボタンは、日本のスーツスタイルにはそこまで定着していません。

そのため、お堅いビジネスシーンやフォーマルなシーンではNGの場合があります。

まずはオーソドックスにどんなシーンにも対応できる、2ボタンのスーツからお仕立てするのが無難ですね。

2ボタンのスーツを何着か用意したうえで、オシャレを楽しむために3ボタンのスーツや、段返り3ボタンのスーツを仕立ててみましょう。

また違った印象を与える着こなしや、他のアイテムとの組み合わせが可能になります。

スーツコーデの選択肢が、グンと広がりますよ！

オーダースーツ専門店「オーダースーツSADA」とは？

オーダースーツSADAは、これまでに累計5,000,000点以上のスーツを仕立てているオーダースーツブランドです。

オーダースーツSADAでは、初回お試し19,800円（税込21,780円：2022年10月現在）からスーツをお仕立ていたします！

他店にはできない、圧倒的な低価格で体験できるオーダースーツをぜひお試しください！

今回ご紹介したような「3ボタン段返り」のスーツは、追加料金なしでお仕立てできますよ！

オーダースーツSADAへ、ご来店予約をお待ちしております！

メタディスクリプション

スーツのボタンの「段返り」についてご存じでしょうか。段返りのスーツは襟がより立体的に見えます。日本にはそこまで定着していないので着用シーンには注意が必要です。他のボタンのデザインとあわせて、特徴を詳しく見ていきましょう。

3釦段返り

生地素材	ネイビー・ブルー ウール100％素材
裏地	パープル系ペイズリー柄
ボタン	イタリー製
オプションその他
担当スタイリスト