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『タック一考』

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最終更新日
この記事の内容は、
2023年2月18日当時のものです。
公開から1年以上経過しています。
(669日)

こんにちは、オーダースーツSADA立川店です。

今日は非常に暖かいです。

先日雪が降ったとは思えないこの気温の変動ぶり、体調には気を付けたいですね。

さて、こう暖かくなってくると外に出たくなります。

ネクタイでも探しに…となる私ですが、その場合は当然スーツ、しかも結構歩きます。

そんな時に気になるのが足捌き、というか動きやすさです。

そこで今回はスラックスの動きやすさに直結する「タック」についてご説明いたします。

[そもそも「タック」って何?]

タックとはヒップ~ウエスト周りにかけてプリーツ襞の事を指します。

全くないフラットな物はノータック、左右一対でワンタック、二対でツータックになります。

外側に開いていく物をアウトタック、内側に向かうものをインタックと言います。

特殊な例として内側がアウト、外側がインのツータックでボックスタックという仕様もあります。

また最近はほとんど見かけませんが3対、4対という物もあります。これはかなり特殊な印象です。

[タックが入るとどうなるの?]

当店スタッフ愛用のアウトワンタック

タック入りのパンツは腰回り~腿回りにかけてゆったりとした

シルエットになるように作ります。

また、実際のゆとりも多く取ります。

こうすることで立っている時と座っているときでタックの開閉が起こり

圧迫感が軽減されます。

また、腰回りに余裕を作ることで

結果的に腿回りにも多く余裕が入る為歩行なども楽になります。

[タック入りパンツってどんな人にお勧め?]

結論から言うと「お腹とお尻の差が大きい人」「楽に動きたい人」にお勧めになります。

お腹とお尻の差が大きい場合、ウエストとヒップに強い角度が生じます。

これをノータックで賄おうとすると寄りが生じてしまいます。

これをタックで調整してやると綺麗なシルエットが作りやすくなります。

ただし、ヒップと腿の差や、好みのシルエットも関係してくるので難しい所ではあります…。

また、腿回りに余裕を持たせるため、良く動く、良く歩く、良く座る!なんて人にもお勧めです。

[体が大きくなくてもいいの?]

え?体の大きい人にお勧めじゃないの?と思ったあなた!

半分正解ですがそうとも言い切れません。

そもそもタックを入れると余裕が多くなる、その為足回りが楽になる

結果として体格の大きい人がタック入りパンツを履く機会が多くなるという事になります。

ですが、お腹の出っ張った体型でパンツをお腹の下で止める場合

股上が短くなりタックに無理な角度が生じます。

こうなるとタックが上手く入らず

機能的にもノータックとあまり変わらないというケースも出てきます。

この場合はノータックで腿に余裕を多く持たせた方が綺麗で動きやすい場合もあります。

どちらにせよ股上や差寸が深く関わるこの問題

既製服なら履いてみればわかりますがオーダーでは相談しながら決めることをお勧めいたします。

[でもやっぱり最後は好み!]

細身王様、ノータックスラックス

とはいえタック入りではどうしてもワイドなシルエットになってしまうのも事実。

身もふたもないんですが、最後は好みです!!

どこを重視するかはお客様次第、ゆっくり時間をかけてご相談しながら作って行きましょう!

オーダースーツSADAではお客様の好みをお伺いしながら形を決めてまいります。

とくに初回はカウンセリングにお時間を頂戴する為、ご来店はご予約をお勧め致します。

ぜひぜひ皆様のお越しをお待ちしております。

少し早いスイートピー、もうすぐ盛りです。