自身のスーツへのこだわり
個人的には身体にぴたりと合ったクラシックなフィット感が好みですが、スーツの販売はデスクワークではないですから、お客様の採寸をする上で動作の妨げにならないような、少しゆとりのあるサイズを大事にしています。スーツの生地に関しては、紳士服の定番中の定番であるネイビーやグレーの無地物が多いです。また、そのほうがシャツやネクタイに豊富な色柄をもってきやすく、スタイリングに頭を悩ませることが少ないとも思っています。やや迂遠な言い方になってしまいますが、こだわることにこだわらない、シンプルに合理的に。そのように考えてスーツを着ています。
オススメ(得意な)スーツスタイル
スーツの型紙は身体にぴたりと合わせることを目的に設計されていますので、どなた様にも基本的にはクラシックなフィット感のスーツをおススメしております。お客様ご自身のお身体に対して小さ過ぎたり大き過ぎたりすることなく、適度に密着していると感じられるような、そのようなサイズが着る人を凛々しく見せるスーツの本来的な在り方だと考え、日々この仕事に取り組んでいます。もちろん、お客様のお好みが第一であることは言うまでもありません。微力ではありますが、皆様お一人お一人のご要望にお応えしたスーツ作りのお手伝いをさせていただければと思います。
SADAのオススメポイント
弊社のおススメポイントは、バランスの良さでしょうか。手前味噌を並べるつもりはありませんが、縫製・価格・アフターフォローなどを勘案すると、バランスの良いスーツをお客様にお届け出来ているかな、と。オーダースーツをご注文された経験がない方、特に就活生やフレッシャーズの皆様には「先ずはSADAで」と思いながら接客させていただいております。弊社で一度お作りいただいた後、競合他社さんでもオーダーされて、また弊社に戻ってきてくださる方々からの様々なお声を聞くと、総合的に見たバランスの良さがお客様からもご支持を得ているように感じます。
趣味・その他
趣味は読書と散歩。少年時代から人文系の本が特に好きで、兎に角いろいろと読みます。歴史学、人類学、哲学、等々。《D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?》という問いへの興味は尽きることがありません。たとえば、わたしはスーツの販売を仕事にしていますが、スーツという服が着られるようになったのは比較的に新しく、ここ百年ちょっとの話です。それ以前はどうだったのか、日本における洋装化はどのように推し進められたのか等の疑問が湧きますが、小川直子『フロックコートと羽織袴:礼装規範の形成と近代日本』という本はその一端を教えてくれます。